さすらいの太陽のコンパクト
1971年にテレビアニメ化されたすずき真弓・原作藤川桂介の少女漫画「さすらいの太陽」のコンパクトです。パトラ製。
大財閥の娘と下町のおでん屋の娘が、ある看護婦によってすり替えられてしまい、双方が歌手を目指す・・・という物語でした。自分的にかなり感動しながら見ていたアニメです。昔の物語によくあったパターンかもしれないけど、秀逸でした。
当時から関東地方などではあまり再放映しなかったと思うのですが、自分が当時転校していた北陸地方で再放送されてた記憶があります(かなり色々アニメ放送されてました。キックの鬼とかアパッチ野球軍とかですね)。
このコンパクトの絵柄は主人公の峰のぞみです。生活者に密着して歌手として成長していく少女の筈なんだけど(所謂ヨイトマケ系の成長の仕方をする娘)、この絵ではやっぱり元々の大財閥令嬢的イメージもあります。微妙に髪にロールが残ってるんだよ(^^);
悪意あるすり替えによって悲運の人生を送る少女ではあるんだけど、もちろん育ての両親を愛している少女でもあるわけで、そのまっすぐさとか誠実さが、全てを物語るような、そういうキャラです。
育ちが全てを決めるとか、醜いアヒルの子とか、そういう例えだけじゃ語れないものがあるよね。アニメには富野監督や高橋良輔氏や安彦氏や脚本には星山博之氏(一度86年夏の脚本教室の時おうちに行った事がある)まで、参加しています。そうそうたるアニメです。
(考えてみると富野氏星山氏的には∀のとりかえばや系の原点アニメとも言えるね^^;)
背景の放射パターンは角度をかえるとくるくる回る所謂立体シールで、開けると同じ絵柄+2人の少年少女が。
入手は結構前なんですが、掲載が遅れに遅れました・・・なんていうか、無性にアニメ見てみたい。DVDボックスが欲しいアニメです。
やなせたかしさん画のピエロのチャイム
アンパンマンでおなじみの漫画家、やなせたかしさんが描いたピエロのチャイムです。
とてもユーモラスな、アンパンマンに登場するようなピエロが描かれてます。どういう品物だったのか全然判りませんが、実は子供の頃に祖母の家にあった記憶があるので、数年前に再購入した品物です。つまり、6,70年代ごろの品物なんじゃないかと思います。
軽く振ると、コロンコロン♪というかチロンチロン♪という感じの、何とも言えない楽しい音が鳴ります。振っているとやさしい気持ちになれるのが良いです。
文章もいいよね。
「 かなしみ よろこび ほほえみ なみだ
ならしておくれ ピエロのチャイム 」
「 ならせば きえる この世の うれい
ならしておくれ ピエロのチャイム 」
不思議なチャイムです。どう見ても販売物に見えません。やなせたかしさんはキリスト教の方としても有名なので(サザエさんの長谷川町子さんも有名)、こういう文章も書けるのかなとか思ったのですが、それにしても、って感じです。
チャイム自体がアイテムになっているのが不思議です。お食事が出来た時に母親が鳴らすものとして昔はチャイムやベルが定着してたわけですが、やっぱり不思議だよね。
アンパンマンは祖父母の家にあったので、多分初版の第1作の頃から読んでいた記憶があります。親戚が当時小学校の先生をやっていたので、行くと児童書が山ほどあったわけ(「ぼくは王様」とか)。やっぱりあの第1作はすごいテーマを子供心にも感じたよね(今でも見るとほのぼのした気持ちになりますが)。
印刷されてる色は結構薄くなってきてるのですが、音は多分昔から変わっていない気がします。大切にしているチャイムです。 (2007_8_23)
快獣ブースカの手踊り(マルサン)
マルサンの快獣ブースカの手踊りです。放送当時品。ソフビというかゴム製のパペットのような物を当時は手踊りといいました。今年復刻もされたらしいです。
ブースカは1966年に放送開始された円谷プロ製作の特撮子供番組です。丁度ウルトラマンやセブンと同時期の放送でした。
天才少年屯田大作君が彼の開発した栄養食品「クロパラ」をペットのイグアナに与えるとブースカになってしまった・・・というものです。みんな知ってますよね。ラーメンが大好き、バラサバラサやシオシオのパー、というセリフは有名です。弟にチャメゴンがいます。実はライダー怪人デザイナーの韮沢氏もブースカが大好きだったりするらしい(^^)
緑のブースカ??と思われるかもしれませんが、これはブースカのマンガを描いていた、金子かつみ氏版のブースカをモデルにしています。だから耳がすごく大きい。それにしても「快獣」・・・快男児とか快傑みたいだ(^^)
ファンシー・・・だよね?これも!
ブースカと言えばイヌクマさんなわけだけど、この品の場合、入手したのはスターシップさんの所です。この品は塗装は難有なのですが、かわいいので買っちゃいました。多分買ったのは2000年頃。もう数年間ウチにいます(笑)
実は背中に大きく穴が開いているのですが、多分買った子が「とことこトコちゃん(タカラ)」の要領で背中から手を入れて動かせるように穴開けたのだんだろうね。手踊りって下からしか動かせないから、地べたを歩かせようとすると不便なのは確かです。
スターシップさんは、ブリキがメインですが70年代以降のおもちゃも結構扱ってらっしゃる所で、サイボーグを集めてた当時、時々お店(民家の1階がお店になっている)にお伺いしていました。コーヒーおいしかったです。最近のイベントでもいつも出物があるので、ブースを見に行くのが楽しみだったりします。しばらく玩具イベント行ってないけど。また行ってみようそうしよう!!バラサバラサ。
(2007_9_3)
ヨネザワのキッシング人形風ドール
70年代に流行ったキッシング人形風のドールです。ヨネザワ玩具製です。
高円寺のリサイクルショップにて購入。元々フリマ目当てで行ったのですが、あんまり物が無く、その時リサイクルショップにあったこの子を買いました。
キッシング人形というのはつまりキスをしているポーズの人形の事です。タカラ社などが色々販売していました。ですが、入手後の帰りがけに寄ったゴジラやさんで木澤社長に聞いた所によると、当時水森亜土さん(みんな知ってるあのトゥルットゥルーッ!とホワイトボードに絵を書いているイラストレーターさん)のキャラが流行った時期があって、その人気にあやかって出した商品なんじゃないか??との事でした。
頭は動きますが、ポーズは固定です。すっごくかわいい!!ヨネザワマークは足にあります。
褐色の肌に金髪、ブルーの服が鮮やかです。この取り合わせはピチピチリカちゃんにも似ていますが、実際現実的には金髪で褐色の肌の子供ってのはなかなかいないですよねー(^^);
実はこの子の胸にある金ボタンは、TOPに掲載した初代リカちゃんママの服「天ノ川」のボタンと同じ・・・=初代リカちゃんの服「マラカス」の胸の金ボタンと同じです。つまり70年代前半のお人形ってのが、時期的にはリアルなようです。
僕所有の「マラカス」はボタンが欠品しているので、こちらからもらうつもりだったのですが、あんまりにもかわいいので、そのままになってます。
(2007_9_3)
セキグチのフェアリー人形
妖精のお人形です。セキグチ製。時期なども詳細不明ですが、結構以前に入手した子です。
可動するドールではなく、所謂ヘッド両手両足がソフビのぬいぐるみドールです。同社のモンチッチと同じ。妖精のぬいぐるみドールは珍しいとは思う。すごくかわいい。ドレスは結構古っぽいんだけどね。
妖精系も意外と好きなので、いいのがあれば一応買います。
背丈は大体4代目リカちゃんと同じ位です。色が白いのは退色したのか元々なのかわかりませんが、一応羽も残っているし、髪の毛もさらさらです。
別にこの子が「000」のフルルのモデル、というわけではないです。が、この子がリカちゃん4代目初期のお友達「花のプルルンちゃん」(こっちはフルルに影響している)に影響した面はあるのかもしれない(ばらチーなどはまぁ置いておくとして)。
プルルンちゃんまだ買ってないけど。花ピアノは持ってるのになぁ・・・(;。;)
意外にセキグチは若月まり子さんがフェアリートロンシリーズなどを出しているので、妖精ドールとは縁の深いメーカーみたいです。
他にどんな種類が出てたのだろうか?・・・謎です。
(追: 髪の毛はトヨカロンのようです。)
(2007_9_3)
常磐ハワイアンセンターのフラダンスソフビ人形(70年代〜)
70年代ごろから常磐ハワイアンセンターの売店で売られていたフラダンス人形です(^O^)
当時の首都圏在住一般人で、ハワイアンセンターに行った事のある人は結構このお人形は買っていたんじゃないでしょうか?あちこちの親戚や友達の家で見た記憶があります。
ハワイアンセンターっていうのは、要は現在のスパリゾートハワイアンズになった観光施設です。昔は温泉やホテルなどだったんだけど、その後色々と施設が増えたみたい。興味のある人は調べて見てください。70年代は大ブームだったです。
(ハワイアンセンター??ハワイアンたちの中枢施設?行った人はみんなハワイアンに洗脳されていくのか??・・・なんかすごい想像をしてしまった。)ていうか「フラガール」を見れば一番早い。
で、これがその当時売店で売られてたソフビ人形。彼女も数年前からウチにいます。
お土産ソフビじゃないかという人もいるかもしれないけど、本当によく出来てます。はっきり言ってものすごい美人さんです。スタイルいいです。その上豊満。すごくお尻とか肉付きがいいです。ちなみに可動は頭だけです。
実はバストトップも造形されてるんだよなーこれ。胸の布が完全に接着されてるのではがせないけど。子供の頃には 大人っぽい人形だなぁ とか思ってました。
当時でバストトップが造形されてるソフビ人形はあまり多くないですが、実は上のヨネザワのキス人形にも乳首があったりするのです・・・(爆)。その辺は各社方針かぁ
実は顔はなんとなくレディリカの花のトリオの「アヤ」に似てたりします。(←71年)
ま、まさか、ハワイアンセンターでバイトを・・・・・・(◎◎);
ある時は謎のプロボーラー、またある時は謎のフラダンサー、それがアヤ。←俺設定
ていうか、こういう人形で家族旅行を懐かしめるなんて、楽しい時代だったんだろうなぁと思いますw
(2007_9_3)
パックマン貯金箱・復刻版(トミー)
80年代初期に大ブームだったパックマン貯金箱の復刻版です。緑はオクで手放してしまったので、今持ってるのは赤のみです。2005年の復刻品なのですが、一応掲載。
パックマンはナムコが作ったゲームですが、その電子ゲームなどの版権パテントはトミーが持っていました。電子ゲームでは「パックリモンスター」とか「パクパクマン」とか同様のゲームがあったけれども、商標使用が許されてたところはトミーだけでした。(というか、元々パックマンの名が付く玩具貯金箱は先に出されていたらしく、ゲームの方が後からできたらしい)
アームの上にコインを乗っけて手を離すと、ひょいパクっ!とパックマンがコインを食べてしまいます。
その動作が要するにゲーム上のドットエサを食べていく動作に似ているので、それがウケたわけですね。大ヒット商品になりました。
一応大体の硬貨は食べられるみたいですが・・・一円玉は軽すぎて口の中にストライクしてくれません。復刻では500円も食べられるように調整されている筈・・・。500円かぁ。パワーエサだよね感覚的に。
最近はバリエーションが増えて、いろんなキャラと合体した(それでも)パックマン貯金箱が売られているみたいです。
個人的にはお金を食べた時あの「バクッ!」という擬音が鳴る貯金箱もいいと思うんですが、効果音ギミックつきだと高価になってしまうだろうなぁ・・・
(2007_9_3)
ピエロの『PIRO』3種 (PIERROT DE PIERRE 86年)
85年ごろからオンエアされていた日本信販のCMに出てきたピエロのお人形です。ピロと言います♪
小さい男の子とピエロのCM・・・といえば、すぐに思い出す人も多いと思います。
「こんばんは、今日ぼくは、5歳になっちゃったんだよ」・・・なんて。すごくかわいいCMでした!!
雨の中のショーウィンドーの中でピエロと少年が見つめあうCMが自分的には一番心に残ってますが、
YoutubeにUPされているCMを見直してみると、このピエロ以外にも色々な同氏のピエロが出てきて、男の子と共演していたようです(^^);;
ピエロの作者はむらいこうじさん(公式)といって、サーカスのピエロを題材にした作品を中心に作られている造型作家さん。パントマイマーのマルセルマルソーさんやフェデリコフェリーニさんと
共作してらっしゃるような有名な方です。
それにしてもこのピエロは随分CMにはまっていました・・・。CMの監督は市川準さんだそうです。
実は購入は随分前で、最初のHPを作ってた頃にはみんな持ってたのですが、例の件で掲載できなくなってました。久しぶりに出てきたので撮影です。
元々はちゃんとした材質で作られてるようですが、写真は頭と手足がソフビの普及版です。自分はPIROって2種4体だけだと思っていましたが・・・オルゴールギミックのない人形もあるみたいです。写真の大きなピロは『ハッピークラウン』と言ってオルゴールタイプ。ゼンマイをまくとS.フォスターの「夢路より」が聞けます。今でも動く。
小さいピロは・・・子供でしょうか?なんかCMの男の子が連れてかれたのかなみたいな感じもあるよね。この子も赤いのがある筈ですが、自分は持ってません。ピロシリーズは今ではもう作られていないそうです。
80年代ってバブル絶頂期で自分的にはあまりいい印象もない時期なんだけど、こういうロマンチックな感傷や・・・ノスタルジックな映像も多く生まれててたわけで、そういう意味ではそんなに悪い時代でもなかったのかもしれないな、なんて思ったりもしています。
オルゴールって独特で、回して最初の内はスピードが速いけど、だんだん遅くなってその内消えてしまう。どこか悲しいよね。自分の父親が手術したときなど、聞きながら何度もまきなおしたりしてました。3度目はかなしすぎてまく事もできなかったよ。
実は市内のアンティーク店にはむらいさんが時折訪れるそうで、氏作の万華鏡も売ってたりします。びっくり。なんか不思議なめぐりあわせです。 (2008_10_14)