初代バービー 関連




 

Barbie #5 ブルネット (1961年マテル)

60年代の初代バービーを入手したので紹介してみます。
#5(ナンバー5)ですが、箱付!!ブルネットで、900番台シリーズの、
Registered Nurse の服の箱でした。当時もの初代バービーを買ったのはこれが初!!正直嬉しい。
バーバラ・ミリセント・ロバーツ、17歳。ファッションモデル。

初代バービーの生産国は日本です。マテル創業者でポーランド系ユダヤ人の
ルースハンドラー氏がスイス(※永世中立国)旅行した際、娘のバーバラさんにと買った、
リリ人形が元になっています。生産が日本になったのは日本人の手先が器用だからですが、
企画開始が1957年でNYトイフェアでの発表が1958年、実際のアメリカでの発売は1959年と、
日本での製造から、販売されるまでには色々な困難を乗り越えてのものだったようです。
初代には、山一商店・中嶋製作所・セキグチなどの後の玩具会社が生産に関わっていて、
いわば初代バービーの生産が、ファッション系着せ替え人形が日本で流行する基礎を作ったと言えます。

写真は、No.991の'Registered Nurse'。Registered Nurseというのは、
大学で教育を受けて試験に合格した正看護士(昔なら正看護婦)さんの事です。
キャリアガール服のシリーズで、最近復刻もされてます。カルテなど欠品もしていて、染みもありますが、リアルです。
箱の中に日本の証紙が貼られているのでこれは日本販売分です(多分)。スタンド折れ。

(※ていうか、箱下には PONY TAIL と書かれていて、髪型自体はポニーテイルで合ってる筈ですが、
 もしかするとこの箱に元々入っていたのは金髪かもしれません。その辺がちょっと判らない。
 今ヤフオクで売られてるブルネットは、箱下にBRUNETTEと書かれているので・・・)
 (※※ ↑#2だか#1だか不明だが珍しすぎて参考にならなかった雰囲気。60万って・・・ *▽*);


購入は某リサイクルイベント。久々に知り合いのレトログッズ店の社長さんに会った時に、
その時に「箱だけ価格で譲るよ」と言われて買いました。大感謝!!
開けてみてびっくり。本来の看護婦さんの制服の他に、ゼブラ柄水着や着物まで入ってました。
ていうか、元気そうで安心しました!!2店舗閉めて、玩具店舗は再開。
お孫さんも生まれたそうな(^^)。やんややんや。

まず、白黒ゼブラ柄の水着。初代バービーと言えば誰でもこの水着が思い浮かぶと思います。
初代バービーの顔の特徴は、やっぱりこの盛り上がったモールドまつげだと思います。
#5のアイシャドーと瞳の色はブルー。レアではないけど綺麗な色です。
59年にアメリカ販売された#1〜#3は肌が経年で白くなる樹脂で作られているのですが、
1961年以降の#5や#4は、肌が人肌の色に近く、経年でオイリー(油てかてか)になっていて
このバービーも同様でした。拭いたけどね。顔の化粧が落ちるのが嫌な人は拭かない方が。
黒髪(ブルネット)なので、結構往年のハリウッド女優的です。

白黒水着は Zebra Striped Swimsuit などと呼ばれてます。#850でドールとセット発売。
ニットっぽい素材です。バストが大きいのでそれに合ったブラ風の縫い方がされてます。
初代バービーファッションは全体にモッズ系。サングラス(看護婦写真参照)もそんな形ですが、
この顔つきは実はサングラスを載せやすいからかもなぁ。企画アメリカで生産日本で
アメリカは多民族国家だからこういう顔つきなのかもしれないけど。
若い頃の研ナオコさんに似てる? いやウチの母(僕的感覚では結構美人)も、
昔から研ナオコさんを美人だと言ってる。判らなくはない。
四谷シモン氏は最近ポーランドに行ってきたそうですが、氏の昔の人形にも通じる雰囲気。



素体ボディー的にはこんな感じです。後のケンほどじゃないけれど、しっかりした造型です。
ていうか丁度50年前の人形(!)なので、当時の空気に思いをはせて評価するのが正解。
意外だったのが、髪の毛の細さ!!今のジェニーや初代リカ系の髪に比べてもとにかく細い。
指先には赤いマニキュアが手足の指全てに施されています。
現在のバービーや、初代リカシリーズのリカママやレディリカに比べると
17歳にしても極端に大人びた印象ではあるけれど、隣にマリブケンなどを並べてみると(邪道!)
「あ、なるほど。」という感じで当時のアメリカの17歳っぽさが出てくるのが不思議です。

お尻の刻印は、Barbie マルR PAT PEND マルC MCMLVlll BY MATTEL INC。典型的#5。



着物です。ナンバーがまだ調べきれていませんが、有名ドールサイトの、
JLBさんでも紹介されているので、当時服には間違いないです。
耳のイヤリングの周辺が緑化してしまってますが、これは初代の当時品はほぼみんなこうなります。
イヤリングのメッキでこうなるのか、金属ピンからこうなっていくのか判らないけれど。
後で調べてみる・・・。上半身だけの画像だと綺麗だけど、下半分がかなり染みあり。

やっぱり日本製だからかな、こういう「しゃなり」としたポーズになるのは。
着物を着せて意外と似合うのは、バービーの日本側ルーツには、やっぱ日本人形があるからだよね。

何よりも、1959年にアメリカで最初に発売されて当時17歳の設定って事は、
このバービーが生まれたのは、1941年頃で、つまり第二次世界大戦中に生まれた少女だ、って事なんだよね。
大戦中に生まれたアメリカ人少女のファッション人形を、ポーランド系ユダヤ人社長のマテル社が企画、
生産を対戦国の日本の玩具会社が請け負って、アメリカ人の少女たちが買い、
日本でも1962年から販売されるようになって行く。そして彼氏は日系人的名前のケン。

そこに女の子たちの文化を大事にした、平和への願いがあるのは確かです。


箱の上下、中の証紙はこんな感じです。箱下の PONY TAIL の下の所にちゃんとJAPAN の文字!!
中には「日本ソフトビニール玩具工業会」の証紙があるので日本発売だとは思うのですが・・・
当時アメリカでの販売価格は3ドルだったそうです。服にもよるんだろうけど、
昔は1ドル360円だったので、日本円で1000円前後位の価格だろうか?
当時の日本円1000円って滅茶苦茶高い。アメリカ的にはそうでもなかったかもしれないけど。

日本生産の人形を、アメリカ人の親が女の子に買う事に、色々思う人もいただろうけど、
(いやオキュパイドジャパンのブリキなどは人気だった筈だけど)
やっぱりそういう産業行為は、平和を求める切実な願いがなければ、実行し得ない事だよね。
(最近、こういう事を書くと、陰謀がどうこうとか言う人いるんだが、少なくとも)
初代バービーを作り出した生産国としての努力は、日本にとっていい事だったんじゃないかと思う。

その後アメリカのマテルは初代リカちゃんシリーズが生まれた事で日本から撤退して、
けれども70年代後半にまた再上陸、タカラバービーになったり、マーバ、バンダイなどと提携したりで
その後現在のマテルジャパンの形態に到るけれども、そういう競争も「平和」あればこそです。

なでしこJAPANとアメリカとの女子ワールドカップサッカーもそうだよね!
一喜一憂できるのも平和あればこそ。スポーツもドール文化も変わりません。
世界中どこでも多分同じです。いつまでもこの平和が続く事を。


(2011_7/20)







 ◎ Enchanted EVENING Barbie #983 (1995 Mattel)

’星々が頭上に輝く。
そして夜空には魔法がかかります。’

リプロの初代バービーやっと買いました!
ビンテージで最も有名なバービーのイブニングドレスです。
オリジナルは1960年のものだそうです。
Enchantedは「魔法のかかった」という意味。
パッケージも凝っていて素敵です。
マイフェイバリットバービーとFMCで
白黒ストライプやこの服などが出るので記念アップです!!

白い毛皮とアイスピンクカラーのサテンガウン。
首には真珠のネックレス。靴はクリアです。
’彼女は60年代初頭のエレガンスの頂点です。’

 

← 開けるとこんな感じ。
  バービーは1959年に生産開始されました。最初の生産国は日本です。
  後の中嶋やセキグチなどの工場が、米国の女の子向けに生産したのが最初で、低コスト生産にもかかわらず、素晴らしい人形とドレスが作られていきました。
  本名バーバラ・ミリセント・ロバーツ。日本国内での発売開始は1962年からです。
  初代のバービーの特徴はなんと言ってもポニーテールとその盛り上がったモールド睫毛だったりするんですが、
  初代にはバージョンが#1〜5まで色々あってどれが一番魅力的とはいいがたいです。どうせなら#1とはみんな思っているんだろうけども。
  自分が初代バービーを初めてみたのは、もう閉店した中古玩具店で、バブルカットを見たのが最初なんですが、
  なんていうか自分的魅力は、彼女のすこしつんとした印象の顔より、胸や腰のスタイルのよさだったり、特に足のデッサンのよさだったりします。
  だからリプロだとちょっとふくよかになっちゃってるかなとは思うんですが、でもやっぱりこの顔のバービーが欲しかった(笑)
  でも・・・どうなのかな。17歳のファッションモデルの少女が、こういうつんとした顔をしているというのも、ちょっと背伸び感があって、それはそれでアメリカ少女にとっては萌えポイントだったのだろうか?謎。
  (バービーって音感的にBeBeに似てなくもない。イラストはかわいいけれども、やっぱり大人っぽいよね。)
  
  このEnchanted EVENINGは玩具界でのリプロブームが出て比較的最初のころのものです。スタンドと櫛つき。箱もメタルパープル系できれいだし、背面解説にも送り手の思い入れがありますね。
  
  ’このコレクターズエディション・・・アンサンブル#983の復刻品は
   あなた自身やあなたの人生の特別な人が、バービーコレクションを始める2度目のチャンスです。
  なぜならあなたがバービーコレクションをするのに年をとりすぎることなど、永久にないのですから。’
  
  いかにもアメリカ的な紹介だなぁと思います・・・訳のせいですか(^^); 
  ちなみに同時にHallmark陶器性のこのドレスを着た人形も販売されていたみたいで、それがFMCの発想の原点になっているようです。
  こうして見ると、初代バービーって日本的な顔してるのかもしれない。アメリカの子はバービーにどんな夢を見たんだろう? ・・・またマイフェイバリットなどで初代人気は復活しそうです、ってことで(笑)
(2008_12/6)



 

 ◎ ビンテージドレス#947 Bride's Dream

 

 お遊びで、初代バービー用のウェディングドレスを、マイシーンに着させてみました〜っ♪  

 と言っても63年のドレスなので初代の中でもバージョンいくつか後のが着てたようなのですが。
 花以外は当時のもの。オリジナルです。意外と気に入ったのでウチでは彼女はこのまんまです。
 シンプルできれいな印象のドレスです。自分のは難有品で、シューズにひびが入っていたのですが・・・じゃないと、はかせられません(笑)

 6月のTOPに他ドールとのウェディングドレス特集にでも使おうと思ってたんですが、
 以前書いた通り、家族の病気(一応治った!)でそれどころじゃなくなって、ピンでUPって事になってしまいました・・・(汗

 初代バービーは自分はまだ持ってません。
 バブルカット自体は以前古玩具店に出入りしていた頃に見せてもらったのが最初で(初代が日本で作られていたと聞いたのも最初)、
 それ以来気にはなってるのだけど、いざ買うとなると絶対1万円以上にはなるので、手を出しづらかったりするのです。
 シルクストーンでも先に買うべきだよね?確かにそのとおり・・・(−−);
 復刻のシルケンフレームやゼブラ柄も買おうとは思ってますが、なんか煮えきらず、
 出会いがまだ来てないと考えてもらって可、というやつです。
 こんな事やってると正統派のバービーコレクターの人には絶対笑われるよなー・・・

 ← この服で、写真撮ってみると意外ときれいです。やっぱり美人さんだ!
 めい一杯おすまししているのかもしれませんが・・・
 マイシーンとブライダルって設定上ありえない気もするんですが・・・モデルにでもなったのかな?ってことで(^▽^);;

(2008_8/30)





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