◎ 変身サイボーグ1号 ・ ゴールドゴールド
《暫定仮称》
(1975年タカラ)


 
つい先日、都内某店のジャンク箱の中で見つけたサイボーグ1号のボディーです。買った時にはページ最下画像の状態・・・つまり胴体&メカ部分以外の全パーツが失われている状態でした。
 このボディの場合、メカパーツの両側面が色変えの合わせ(!)ですが、今度の場合、ボディパーツ側面が成型色剥き出しのスモーククリアで、なんと対角線上の光が透けて見えてしまうのです。
 また、胴体メカの下部は薄い金色です。

 某店の店員さんによるとサイボーグのジャンクパーツがたまっていた状態だったのを組み合わせるのも大変(初期〜後期でジョイントが合わないため)だったので、1年前ジャンクパーツとして出したのだそうです。店やイベント等でかなりのパーツが売れたんだそうですが、そんな中でもこのパーツは売れ残って・・・・つまり、丸1年、この1号ボディは「ほったらかし」になっていたのだそうです(;
  
 左画像がボディを左から見た所。
 画面の右は幻影2.8で載せたキカイダーヘッドなのですが(実はこれをガンメタシルバーと呼ぶという話もある)、どうもなんとなくコンセプトが似ている。最初はこの1号とペアだったのではないかと思ってました。
 自分もかなり悩んで店の人を始め帰りがけ等色んな人に聞いてみたのですが、やっぱり回答は出ないのになんだか見覚えがある・・・・・・;
 実は側面部に気を取られていて、ボディ下の部分も金である事に気づいたのは帰宅後!で、その時、2000年当時知人のM井氏から電話で、「森本さん、ゴールドゴールドってあるの知ってます?」と言われていた事を思い出しました。彼の知人が子供の頃ボディの上も金で下も金の1号を持っていたので、それを今も探しているのだ、という事でした。当時はシルバーシルバーすら手に入っていなかったし、あったとしても幻だろうなぁ(マジで)と思っていたわけなんですが・・・・・・;
 
 

 
 
上画像・各方向からのショット。最右が光にボディを透かしてみた所です。中央に横に走っている影がネジの受け軸。
 ボディを右側から見た所は中央のようになっていて、丁度対角線上に透けています。
 メカ成型色はアンドロイドAと同じスモーククリアです。背中のネジをふさいでいるパーツの穴の中はきれいなもので、開けた形跡ありません。
 観察していて判った事ですがかなり製法が凝ってます。アンドロイドAカラーのメカパーツをつくって、それに向かって左からメッキスプレーを吹き付けて影になる側にメッキがかからないようにし、その上からクリアイエローのスプレーが全体にかかっているので、結局露出しているスモーククリアの部分もクリアイエローで覆われてしまっています。カスタムではなさそうだというのはこの為です。
 その状態の更に上から腹部にシルバーが吹かれ、上にクリアイエローが薄くもう一回吹かれています。つまりクリアイエローは二度吹きのようです。
 自分は「ゴールドゴールド」って例の後期シルバーの銅色腹部のカッパー色が使われてたんじゃないかと思ってたんですが・・・
 あと、メッキはスプレーなので、エラー品だったなら何度でもラインから「はじく」機会はあるわけで。
 ということはやっぱり似たコンセプトのキカイダーヘッドの1号も「カスタムでは無い」って事になってくるわけです。

 ボディ的には頭部は新ボディ、ボディが何故か胸にスタンプのある旧型で、ひざが何故か新ジョイントです。ちょっと疑問が沸いてくる所。電子メカの成型色は前後ともノーマルクリア。
 で、もしかしたら頭のパーツが違っちゃってるかもしれない・・・と思ったのでそのお店の方に聞いてみると、きれいなパーツときれいなパーツをまとめて、状態レベルごとに売ったかもしれない、という話が出てきたので、もしかしたら頭が違っちゃってるかもしれないのです。
 今回はシルバーシルバーから手足を借りての撮影なのですが(幻影アイテムからパーツ借りるなって;)、となると
 「レッドアイみたいに顔の中のメカもなんか変な塗りされてたんだろうか??」とか、
 「ソフビヘッドの目も別色で塗られてたんだろうか??」とか、変な事ばっかり考えてしまうわけです。
 キカイダーヘッドみたいに、これも頭部メカの成型色が前後2色合わせだったんじゃないかと思って、最初焦ってたんですが。
 ・・・・・・まぁ触ってメッキが落ちない限りは同じじゃないか、と納得しているわけです。
 メカ腹部も前面は腹部が金なのですが、背面は普通の銀色です。これも疑問符の出る所なのですが、多分背面の金一色になると意外と「見栄えがしないというのが理由なんじゃないかと思います。なんだかわかんないけど。
 

 スモーククリアのプラスチックが使用されているので、この素体の作られた時期はアンドロイドA発売より後の1975年以降なんじゃないか?また、必然的にプレゼント限定もしくはアソート限定とも思えるんですが、自分に見覚えが(なんとなく)ある事を考えると、アソート限定だった確率が高いです。
 もしくは先日画像UPした「秘密指令101号」広告にあった「プレゼント版の1号」の可能性もあります。これも判らない・・・

 実は、もしかするとこれが「グラスゴールド」(部分的に透明になっているから)である可能性もあるわけですが、身近にこのプレゼント名称を記憶してる人がいないので、よくわかりません。アソート限定なら「シルバーシルバー」と対だし、写真の「キカイダーヘッド=ガンメタシルバー」(?)と追だった可能性もありますね。
 ちなみに上のキカイダーの頭みたいな1号ですが、左肩がバキ折れしてしまってたので、無理やり別の肩パーツに差し替えしてしまってます。それが右肩パーツなのでパーツの合いが良くありません。でもメカの組み合わせは入手した状態からこの状態です(これも別の都内某店のジャンク箱から入手しました)
 めざせ世界のジャンク箱制覇!! ←ヤメロって。
2004/4/24 
 





※ 解説追加。ブログと重複しますが。

 ほぼ結論としては、某A国版1号のゴールド、シルバー、ジャガーのシルバーは、こんな感じだった、という事のようです。
  というか普通にそりゃ売るよね、って国ですが。

 たぶん最初は、H州などのデパートなどでの販売だったんだと思いますが(ブルマァクのH版怪獣ソフビと同様)、74年以降の某ヒーロー作品の放送が大ブレイクしてしまったので、兄弟の変身セットと同時に輸出販売されたんだと思います。で、その時に人気にあやかって電子頭脳を赤と青の前後2色にしたんだと思います。
 そのままそれがシリーズ定着化したんだと思いますが、発売開始時期が判りません。
 シルバーの胴体メカ側面は、ハーフガンメタの胴体メカ前パーツガンメタ、後ろパーツシルバーとは違って、前メカの側面のみ「ストライプ状」にされている感じです。ストライプにされたのは、国旗がストライプだからだと思われます。

 で、70年代末頃の都内デパートでの「世界のサイボーグ」販売時には、ゴールドとシルバー、ジャガーシルバーはこのカラーリングでの販売でした(シルバーのみが電子頭脳赤青2色という妙な・・・)。ちなみに箱売り。
しかし、ゴールドは国内販売でも75年後半からはシャンパンゴールド色に近い品の良い色になってきているので、ボクの持っているA国版ゴールドとシルバーが、いつ頃のバージョンなのかは(関節ジョイントバージョンも含め)不明です。
 ジャガーはこのバージョンで70年代後半まで売られてます。背中のジョイントがクリア、メカの背中ブロックがクリアになっています。
 でも、割とこのストライプ部分も、アンドロイドAの黒クリアやただのクリアなど、バリエーションはあるのかもなぁ・・・と。

 そして、これも国内ではプレゼントに混入されたり、店頭展示にされたりしていたようです(関節部自然クラックの他、背面ビスのモータードライバーによる締めすぎで不良品化した場合に店頭展示によく回される)。ボクのシルバーの場合、側面をガンメタっぽくするコーティングスプレーに「だまり」みたいな噴きつけ荒れが出来ていて、それで輸出されなかったんだと思いますが、もしかしたら海外から戻ってきた分かも知れず。

 某A国版の場合、メカの塗り分けが微妙に増えていて、その分価格が上がってるという感じです。
 「世界のサイボーグ」売りでの某A国版の価格が、たぶんサイボーグ1号が2500円、ジャガーが2500円から3000円くらい、少年サイボーグが1800円から2000円くらいでした。
 某A国版には他にも秘密はあるけど、いーわない。だってまだ手に入れてないし(^^)
 (2024_1/3 幻影 共通解説)


 

 
 
 
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