ミクロマン未発売アイテム群
 
 

 
◎ ラジオコントロール・フードベースRC−Bノア試作原型

 タカラの業者向けカタログに掲載されていたフードマンシリーズの宇宙船「ノア号」のRC基地玩具の試作原型です。
 おそらくモックアップ(木型)。雑誌やホームページ等どこを探しても見た事が無いって事で掲載してみます。
 ノア号自体は森藤よしひろ氏のコミック「ミクロマン」でも重要な役割を持って登場してくる位マニアにとっては有名ですが、その玩具企画に関しては存在自体が殆ど知られていません。自分もカタログ見てふいを食らった感じなのですが、どうもこれも玩具店用のポスター等で一般露出はしていた記憶はあります。
 フードマンは機首部分と船体中央、艦橋部分に乗る予定だったようです。
 プロポにはダイヤルが存在するので、速度可変コントロールかミステリー走行的なものが年頭に入れられていたんじゃないかと思います。
予価6000円、6個入りアソートで78年8月発売予定だったようなのですが・・・かなり詰めた所まで決まっていたようです。
 つまり森藤氏は発売予定を知っていてフードマン編に力を入れてたんじゃないかって事なんですが・・・リーフレットには名前だけ、あの作品中で大活躍していた宇宙船ノアが例え試作でも立体化されてたってのは、嬉しいですよね。このノア号、今どこに??
なんていうか、感動(^^)





 
◎ フードマン・試作マシン群
 同カタログに掲載されていたフードマンの専用乗り物群です。無公害な省エネイメージのキットマシーンとは違った種類の乗り物がいくつか考えられていたようです。

  左:NASA−3(月着陸船に電池を入れるとアポロが光るというもの。予価1600円で78年8月発売予定。これがミクロナサにつながったようだが、詳細不明。発売予定時期は以下全部一緒です。)
  中央上;ビルドーザー(予価1500円。詳細は全く不明だが、フードマンを乗せる予定だったんじゃないかと思われる)
  中央下:スピードレーサー(本体形状から考えてプルバックゼンマイだと思われる1人乗りの3輪バイク。2点セットで予価800円)
  右:スピードジャンパー(徳間のビクトリー伝説に掲載されていたものとは形状の違う試作品。予価700円)

 という感じです。特筆すべきはスピードレーサーのシャーシ部の形状で、おそらくこの機体用のゼンマイエンジンの開発が、後の大ヒット玩具「チョロQ」の開発につながったのかとも想像させるものがあり、結構このスチールは貴重かもしれません。
 こうして見るとフードマンはかなり宇宙開発イメージに重点を置いたシリーズだったんだなと判ります。キットマシーンだけだとなんかイメージが決まってくれなかったんだけど、こういう事だったわけです。かなり納得。



 

◎ ミクロマン・未発売プレイビルドシリーズ

 ポリスキーパーのビルドシリーズの試作2種です。これも玩具店のポスターか雑誌等に掲載されてたと思います。見覚えあるので。

  右上:ビルドホイール (予価750円で36個入。これも78年8月発売予定)
  右下:ビルドレーザー (予価750円で36個入。同時期発売予定)

 ビルドホイールはフィルムケースを使ったゴム巻き戦車の原理を使ったと思われる一人乗りビークル。マリンコプター的発想+昔ながらのおもちゃの原理の転用というのが新しいです。
 ビルドレーザーはクリアの砲身がかっこいいレーザー。どうも主砲のクリア部分の中に何か入っているように見える所から、先端がミサイル発射するのとは別に、砲身自体のボタン電池による発光ギミックがあったのではないかと思います。
 他のプレイビルドシリーズに比べ電池を必要とするので、ラインナップからはずされた可能性があるかもしれません。
 ここまでの所で気がついたのですが、78年のフードマンとポリスキーパーシリーズの2本立ての販売戦略+スターウォーズの日本全国での大ブームはかなり当時のタカラの玩具製造ラインに負担を与えていた気配があります(タカラはこの時期SWの他にハーロックやタイマニックも作っている)。
 これらの玩具がインジェクション試作まで作られていながら実際には販売されなかったのは、多分製造ラインの問題が最大に大きいのではないかと思います。本当の所はわからないけど。

 (他サイトとの統一性を図るため、とりあえず未発売アイテムと呼ぶ事にしてみました)









 
◎ タイマニック・テストショット

 スペーストラベラー・タイマニックの1号2号テストショットです。通常銀メッキされている筈の所がメッキされてない所が新鮮だと思います。
 これを入手した人は「メッキ落としたに決まってる!」と早合点しないで、とりあえず大事にとっておくようにおすすめします(^^)






 
◎ その他

 徳間のビクトリー伝説で素性のわからなかったデザイン画2枚についてです。
 左はタイマニックのニックマシーン3号と判明。24コ入りで8月発売予定でした。
 右はタカラオリジナル系ではなく、キャプテンハーロックのZマン55シリーズ用のスペーストレーラーになる予定のデザインだったようです。

 今回掲載したものは全部78年のタカラの「ビッグ6社トイ・フェア」カタログからの掲載でした(^^)
 年度始まりのカタログだけでは無いから今まで未確認だったのかもしれませんが。
 まだまだ未確認系がありそうで、ミクロマン系もワクワクできるって感じです。


P.S. カタログはスキャンとカラーコピーして最近オクにて手放しましたが、
ミクロマンファンをやめたわけではないです。なかなか集まらないけどねー・・・
また何か同様のカタログなど見つけたら更新します。(2012_6/20)
 
 

 
 
 
↑カタログ。他社のラインナップも◎!!
 
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