タカラ1/24スコープドッグ(プラモデル)
 
 
 
83年のサンライズアニメ「装甲騎兵ボトムズ」より1/24のスコープドッグ(タカラ)です。タカラは作品中に登場するロボット『アーマード・トルーパー』(A.T.)の1/24をプラモデルとデュアルモデルの2つのラインで販売していましたが、これはプラモデルの方です。
ボトムズ自体は高橋良輔監督作品の不朽の名作で、いわゆるロボットを兵器とするリアルロボットアニメの究極。ATは全高約4Mの機動歩兵と呼ばれる戦略兵器で、この世界には普通に存在しているロボット兵器です。
写真のプラモを作ったのは高1の頃で、部屋の片付け(全然はかどっていない)をしてたら出てきました。
アンテナ部の見つからないままサイトに掲載(;
 
だから後に復刻もされてますがこれは、初版の分です。
 
 
タカラの1/24スコープドッグですが、当時のアニメ関係のプラモデルから言っても水準は群を抜いてます。同スケールのデュアルモデル(プラと金属の2材質モデルという意味。ダグラム当時のブランドをそのまま移行)と比べても精密さとディテール感はかなりのものがあります(アニメモデルがここまで来る過程としては前年のザブングルの完全AFV的バリエーション展開があって、それで歯止め利かなくなった感ありますが)。当時通ってた玩具店のAFVプラモマニアの店長の話によると、この1/24プラモの原型(金型だっけ?)を作ったのは某社の戦闘機のプラモの型を作っていた職人の方だったらしく、繊細なリアリティ感やボリューム感が随所に出ています。最高水準のキットです。 可動部はほぼ全身に及び、各アーマーも基部で可動、頭部のバイザーも開閉、顕微鏡のようなターレットスコープも回転・スライドし、ハッチオープンすると精密なコクピットに主人公のキリコが乗っているという感じです(左画像)。降着ポーズが取れない事は気にならない。
83年、これを発売日当日に買って(ガンダムプラモはいまだ流行っていて、ただ必要スキルの高さからか、初日はこれを敬遠する常連客も出ていた)直後に作りだしたんですが、作っている間本当に時間が経つのを忘れた事を覚えてます。キット自体は当時の自分から考えると、全く文句ない出来だったので、あとは塗装しかないな・・・って事でかなり意欲にかられて塗ってた事を覚えています。というか作るのが精一杯。かなり出来としては気に入っている部類です。
 
 
 
 
 
 
 
 
実はスプレーとか全く使った事がなく、プラモはいまだに筆塗り。結局なんていうか、スプレーより自分は筆塗りの方が好きなわけです。・・・アニメプラモだろうが、AFVだろうが手で塗らなかったらつまんないじゃん・・・ってのがいまだにあって、だからいまだにプラモをスプレーで塗る気が全くなかったりする・・・
 
当時作品は、丁度12話までの「ウド編」がonairされている頃で、とにかくあの酸の雨の降るウド(Woodo)の街で雨に打たれていたスコープドッグのイメージで塗りたかったというのがありました。完全にどつぼにはまってたわけ(^^);
カラー自体はTVのカラーにするとどうやっても酸の雨の雰囲気は出ないだろうと思ったので、結局大河原氏のイラストのカラーで塗るって(実はこの色で塗っている作り手はあんまり多くは無い)事はすぐ決まったんですが、結構難しかったー・・・。趣味の問題なんですが、水性ホビーカラーだか水性タミヤのオリーブドラブ(だっけかな、左の緑色)って全くクセがないんで、やたらすっきりしてしまい雰囲気が全然出ない。それで、色んなカラー微弱に混ぜながら自分なりのAT色を作るんですが、とにかく調色皿に一杯作ってもすぐなくなってしまう・・・;で、作り足すと二度目に同じ色を作る事が困難・・・どのプラモでも同じだと思うんですが、実はスコープドッグの場合、アーマーパネル等がかなり入り組んだ形状をしてて、普通のアニメプラモなら足りる筈の絵の具の量が塗ってみるとすぐ消費されてしまうし。パテ埋めも上手くいかない;
 
一応、塗りはフラットに一色まんべんなく塗るとかじゃなく、影の部分は一段濃くしてます。絵の方法論そのまま持ち込んで、そこからサビ塗装、汚しと、順繰りに塗っていった感じです。とにかく頭の中はコクピットの皮の質感とか酸性雨のあの雰囲気に持ってきたい、ゴウト・バニラ・ココナと4人で組み上げたあのスコープドッグにしたかった。 本当の事をいうとジャンク品のカスタムで組み上げたスコープドッグの左胸と左足のナンバリングが合ってちゃおかしいよなーというのもあるんですが、無理に変えてチグハグさが目立ってしまっても仕方がないし。
ほとんどAFV的の方法論で塗っていったようなものなんですが、その中で唯一アニメ塗りなのが、ズームレンズの蛍光グリーン。これだけは普通のグリーンじゃなく、蛍光のグリーンを使ったほうが全身のリアルさが逆に引き立つんじゃないかと思ったから。個人的にそれは成功したんじゃないかと思ってます。バイザーは左右でグラデ塗りしてます。右胸の白い部分はライトだと思うのでそこだけはクリアパーツで改造したかった。
 
それでも当時としては塗装押さえ気味。というのは当時は「ハウツゥビルドガンダム2」のノリの時代だったので、作例見ればわかるけど、リアルアニメプラモのウェザリングってのはもっっとクドくてすさまじいものだったのだ・・・
 
 
 
 
このアングル、カッコいいよね・・・
キリコの視点からだとスコープドッグはこうなんだよな、ってゆー・・・
 
 
 
 
 
コクピット内はこんな感じ。とにかく、皮の乾いた空間、ミッションディスクの支配するシンプルな空間というのが作れたかな、という感じ。これも調色間違うと全部失敗しちゃうし。
こういう仕上げはATの場合結局1/24以外のどのスケールでも無理。ATプラモは他に1/35やニットーの1/48があったんですが(そんなに作ってもなー・・・)プラモらしいプラモっていうとボトムズの場合1/24以外無理か、って気はします。1/24がカープラモ的展開で、1/35以下がAFV展開だろうか、雰囲気としては。
 
今回改めて気づいたんだけど、プラモの経年劣化はおもちゃ以上!あちこちパーツがまっぷたつに割れる、接着面も剥離するし。某***サー*スにあった「ガンダム2」のメンテナンスハッチオープンの1/60もボロボロだったし。
今のデジタルカメラが全体に青緑に撮れてしまう癖があるので、イエローデカールの上の酸の雨に溶け出したビビッド系の赤サビの色とかが出てなくてすごく悔しいんですが、持っているだけで酸性雨の雰囲気がするのが、いい所かなと。
無条件にカッコいいし、スコープドッグ。
 
 
ここまで作るとやっぱりブルーティシュドッグが欲しくなるのは当然なので、これを作った直後に買って作ってしまった・・・(しかも降着ポーズ可能なように改造までしてしまった)。
でも、あんまり出来としては気に入ってないです。少し色をサンド系に寄せすぎてしまったので。もう一回作りなおしたい・・・ブルーティシュドッグ・・。
高1当時ある意味、これは仕上げは難点ありにしても塗りとしては究極域に行ってしまったので、
ウド以上のシチュエーションがTVに出てこない以上(ストーリーはどんどんすごくなったが)、これ以上のATは自分には作れなかったわけです。スナッピングタートルとかは大きすぎたし。
 
 
あんまりにも気に入ってたので、2年前?にプラモコンテストにいたずらでそのまま(パテ埋めや塗装修正も何もせず)出してしまったんですが、やっぱり存在感ありまくりでした。
 
結局これ、あのonair当時、第1クールの時点で既にボトムズ燃えだった奴じゃなきゃわかってもらえないよなー・・・・・・。
正直、その後もイベント等で他人の組んだスコープドッグ見たけど、自分のより雰囲気でてると思うものは、見た事ないです。
プラモってそういうもんだよね。自分にとっての最高のイメージの追及だから、
他人がわかる必要はないし。
 
 
 
また何かプラモが見つかったらUPはしますが、多分これ以上のレベルのものは絶対出ません(笑)。
というか、プラモに限らず少年期や子供時代の色んなものUPしてく予定なので、ご期待下さい
(それは同人のページも同じなんだけどね)
 
 ← タカラのキリコキュービーとアクションマンのボクサー

 ヤフオクで売ったボクサーを、何か気に入ったので記念撮影。
 昔のカラテアクションマン以来の伝統の「神道」の文字が◎。
 90年代に発売されたキリコも実は中身はハズブローの
 アクションマン素体なので、ひざ内部にラチェット関節あり。
 キリコの素体との相違は、ボクサーの場合手首が可動しない事。
 でもキリコの顔、なんとなくコンバットジョーに似てるね;



このページ、googleでの「スコープドッグ + プラモ」の検索結果で、
100000件中、第1位!! (画像)になってるみたいです。パチパチパチ♪
見てくださった皆さんありがとうございました。
ヤフーでもその位だったんだけど、サーバー不調だか叩きの攻撃だかで、今では順位から消えています。残念。
MSNのトップページから、同様に検索すると7位みたいです。その位の順位みたい。
こんな当時高校生の作品でも、また見ていただければ幸いです。




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