STILL;について 




 







 
◎ 劇場版パトレイバー系写真同人誌『Still;』 90年
( 同人誌。コピー製本。コミケにて販売 300円)

 ・・・自分の個人創作サイト=http://www.angelfire.com/planet/nectaful/index.html が、Lycos、Tripod,Angelfireによって
ウィルスゲートにされてしまってるので、メインサイトのここ=MO-Cute(http://www.geocities.jp/lecto_000/)の方でも紹介します。
 90年のコミケで販売した劇場版パトレイバー同人誌です。
 (劇場版パトレイバーもコンピュータウィルスを扱った話でシャレになってませんが(笑;))
 単独参加としてはこれが僕のコミケ初参加でした。僕の個人サークル初参加は写真本だったわけです。イラストはあまり載ってません。無くはないですが十数枚前後のカットのみです。




 帆場はやる事は無茶だけど、キャラとしては嫌いじゃないというか。高田さんのデザイン画も◎。
 ただ彼はアニメの中での仮想の存在で、なおかつイデオロギーがあってやってるキャラだからいいので、
 現実にただウィルス作って面白がってるだけの愉快犯的な連中ってのは、僕は苦手。
 哲学無さすぎだよ。あればウィルス作っていいのかってのはあるが。ウィルスは駄目!絶対!!(’笑;)

 同人の内容は「パトレイバー東京写真集」以外にも某ロード的しゅみのパト辞典(を一人で作ってる)や、色々でした。




撮影時期は、現在の東京都庁(当時は新庁舎と言った)が落成するちょっと前くらいです。





舞踏研究所前など。母が習ってた所とチェーンというか同門の方らしい。





城南島。動物愛護センターなど。野犬たちの最後の地。
トップの写真はここの野鳥公園の展望室内から撮った写真を逆さにしたもので、特に加工してません。



 劇場版パトレイバーで舞台になった町及び、警視庁特車2課のある(と設定されている城南島)に写真撮影しに行って作った本で、
 とにかく本文より写真撮影に時間がかかってしまった本です。コピーは何と秋葉原近辺で当時の父の会社でしました。
 パトレイバーの特車2課は大田区城南島にあるという設定で、自分は子供の頃から大田区に親戚がいて縁があったので、それで結構はまったような所があり、
 それでこの写真同人誌ではあえてパトレイバーのロケ時の方法論に乗った写真撮影で作っています。
 フィルムは普通にネオパンSS使用してます。ただ、そのままコピーでは、当時のコピー機ではグレー階調がつぶれてしまうので、
 確か赤ブーブーさんでモノクロ写真を網焼きしてもらい、それを原稿に使ってます。元々建築写真系なので写真的には苦労無し。
(※ ただ、オープニングの鳥の落ちていくカットや零式など、網焼きの間に合わなかった写真もあります
  写真はこの前からずっと撮ってるので軽く25年以上撮ってますが、いい写真はいい写真だと思うので、
  別に実力が上がったとか、そういう事は自分には無い気がします。)






 ちなみに中には当時自分が自作していたフルスクラッチの零式AV(AV X-0)も1ページのみ掲載しています。
 この零式は表面処理にまで到ってない状態ですが、とにかく鼻を意識したフェイスとシルエットにこだわって、
 なんとなく旧日本軍の零式艦上戦闘機が想像できるフォルムにしてみました。
 サークル参加時も展示してました。








 自分はこの零式以上のフォルムの立体の零式はいまだ見た事ないと思ってます。
 どちらかというと、出渕氏の画稿というより、映画のフォルムに近いですが、結局自分のオリメカ的なフォルムも入ってきていて、
 このフォルムはこれ以降の自分のオリジナルメカをデザインする時に意識し続けています。

 5枚の零式の写真・・・当時自分は成田氏の鬼彫刻の手伝いをしながらこれも作っていたわけで、
 ポリシーとしてはプラ板は使わず手作業!ほぼ三次曲線のみで仕上げる!というのがまずあって、
 つまり今で言う上井草駅前のガンダム像みたいのでも全然OK!という気分でやってたので、
 まぁこんな形になりました。プラ板使って各パーツを造形するなら、本当、ガレキ以外の何でも無いから。
 いや、それでも良かったのかもしれないけども・・・ ファンド使用、以降石粉粘土使ってないのは説明した通り。

・・・当時自分はミノルタのα-7000を使っていて、写真は全て、そのズームレンズを使って撮影しました。都内写真も全部基本的にα-7000です。
 「Still;」というタイトルは、「未だ」という意味で、つまり将来消えていく風景は未だ東京にある、位の意味です。あとはスチール写真との掛詞ですね。
 当時自分はX68000(EXPERT)を入手したばかりで、実はCG合成記事なども考えていたのですが、
 ぺけろっぱーが512X512という変則的な大きなドットの画面しかいまだ使えず、到底自分が目標とする画像をスキャンや描画機能を使っても作れない事が解り、
結局まともにCG機能を使って描画出来たのは表紙のHOS起動画面。あと文字部が、本文の辞書部分くらいのもの・・・でした。





Ark=方舟 的に。某建築途中の階段状マンションを上から撮影。

 零式はこの後にコミケ参加が受かれば完成→複製するつもりだったのですが(画像の零式も耳と両腕は左右FRP用樹脂で複製している)、

 主催の念書的申し込み書、主に威圧的内容の申し込み書(当時のコミケの定款住所だか申し込み住所にヤ●ザがいるから来るななど書かれていてその事かもしれないが(それはもっと後か?)、結構コミケ準備会の悪質性にとって痛い事を書いたんだと思う)への不満など書いてしまったからか、次の回のコミケは受かる事は無く、(この同人誌がパトレイバーという警察を扱ったリアルな写真本だったからかもしれない、ていうかモロに写真畑の本だったからかもしれませんが)
 実際その後僕がコミケのサークル抽選に通る事はなく、なので僕のコミケでの同人参加は、90年代後半からのコミケの委託スペースのみです。
 それでこの零式はこの後少し手を加えた位となっています。WFに出るとか考えてなかったから。

 パトレイバーは警官モチーフの作品だったんですが、今だと気分的に警察ものにはまれないというか、
 僕の文筆には何かと警察は出るけど、ライダー同人みたいにワンクッション置かないとなかなか書けないです。

 コミケ当日、この本は一応55冊売れたんだけどねー・・・初参加コミケで写真同人誌55冊販売って、多いんだろうか、少ないんだろうか??? 全部数は100冊前後だったです。

某誌にパトレイバーのコンセプト写真や広告レイアウトなど担当した田島照久氏の特集があったので、
懐かしかったので更新。ていうかこの本、本当初挑戦ばかりで、頑張ったよ、がんばった!!
 (2014_12/17 18:09-19:23)
(写真をクリックすると拡大表示されます)

 


(※ 僕自身は別に警察が特に好きという事でもないし、政権与党に媚びるのが嫌いなので体制派ってわけでもなく、
  人間は皆平等とも皆同じとも思っていない(絶対にNO)ので、左翼ってわけでもないです。
  ていうかアニメ製作してたIG自体はアニメ製作に結構早くから韓国中国の原画動画など使ってた企業で、
  いわば昔から親中親韓だから、今の僕がIG作品に乗りづらいってのはあるわけですが・・・考え方違うしね。
  で、自分はなんていうか、目の前のパトレイバーより、パトレイバーの行き着く先に興味があったんですね。
  で、その行き着く先が、ちょっと違うなと後になって感じたりもしたけれど、劇場版パトレイバーの見せてくれた世界自体は、
  つまり、レイバーも先端も懐かしい景色もある意味共存している世界は、僕としては理想の未来で、
  つまり登場人物のイデオロギーじゃなく、結果論としてこの状態いいよね、っていう、それで好きでした。
  懐かしいお店も、ロボットのいる最先端も、どちらかが消えればいいってものではないし、
  それは今の現実の気分が、如実に証明してると思います。 12/19)


ていうかこのページ更新した12/17って野明の誕生日だったのか(笑)
ゆうき氏のtwitter見てびっくり。こういうのを共時性(シンクロニシティー)と云います。(12/21)
 



 
 

 

 
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