スナップ写真等の通常の無断撮影と、性的盗撮の違いについて
by れくと = Kohji Molimoto

古くは十数年前からのfc2ブログやtwitter、togetterなどで、自分(dexiosu=れくと=森本浩司)の事を、
コスプレ性的盗撮犯だなどとほのめかす悪質集団がいますが、僕はそんな事はした事がありません。
過去に僕は、それらでスタッフや警察に捕まってもおらず、フィルムを没収もされておらず、
メディア(メモリーカード等)没収もされていないし、画像削除もさせられていません。
これらは通常の無断撮影も含みます。つまり僕がそのような悪質盗撮犯であるという証拠自体を、
コミケや同人コスプレイベント(ダンパ含む)などの、どこのイベントスタッフも持っていないのです。
つまり証拠無しに、彼ら悪質スタッフ達は、僕に対して犯罪的なデマ流布や中傷や弾圧を行ってきています。
それら悪質な叩きがどうして起きているのか、という、以下はその説明でもあります。
(以上追記。2019_3/12 3:04 その種の無断撮影で民事で訴えられたという事も無いです。
また、ある悪質なコスプレイベンターが、私についてtwitterで「息子の学校に電話をかけて脅迫した」などと大デマを書いていますが、
私が彼の息子の学校に過去電話をかけた事は全くありません。あれは大嘘です。2020_6/25 0:44 )

←  アサヒカメラ2016年11月号のSNS時代の肖像権とスナップという特集から、過去から現在のアメリカでの路上スナップ写真のルールについて書かれている部分で(クリックで拡大。基礎知識として)、 こういう事は僕の場合たしか大阪の高校だか中学でも授業の端に聞いた事はあるし勉強もしてたんだけれど。(人権教育に厳密な中学だった)
基本的には自分はこういう感覚で撮ってきてる。
で、一般的民主主義と自由主義でいうならば、このアメリカ式の路上スナップ写真ルールは正解で、これで何の問題も無いんだよね。
だから本当は、日本のルールもこれに倣わないといけない筈なんだけど。
(↓ ※ その他、自分が冤罪でコスプレ盗撮犯扱いされている件について。この行をクリックで文字表示)


◎ 本来の肖像権について  ◎ 本来のプライバシー権について ◎ 迷惑防止条例について
◎ 以前の文、列記 

無断撮影≠盗撮です。
無断撮影というのなら風景撮影も無断です。
街中のスナップ写真も無断です(撮影許可を求める事も出来ますが)。
↑ ≠じゃなくて、部分集合記号を使おうかとも思ったんですが(例)
意味違えて受け取られると嫌なのでやめます。

自分は昔から性的盗撮は批判してきています。
自分が90年代に作っていたコスプレ向けの注意ペーパーや同人誌でもスタンスは変わりません。
90年代のペーパーなどでもコスプレイヤーへの性的盗撮を避ける方法や尾行をまく方法など色々書いていました。
しかし、コミケなどの悪質スタッフなどによるコスプレイヤー支配やオタク支配、エロ寄りのスタッフ体制に反対したため、
さも僕が性的無断撮影を肯定しているかのようなデマや中傷がネットやリアルで流布され、
タチの悪い事に僕がコミケや遊園地コスプレイベントなどで盗撮行為をしていたとまで書かれました。
(通常、こう言われれば、大体が性的盗撮を想像するわけなので、これは悪質な思考誘導です)
基本的に自分はコミケなどではコスプレイヤーに許可を得た撮影しかしていないにも関わらずです。

また、後楽園のお手洗い(コスフェス)でT字ひげそり(貝印の100円の)を使ってアゴから出血したのを、
例の悪質スタッフらに「カミソリでトイレで自傷行為を行った」とブログなどで喧伝され、
嘘とデマを重ねたやり方で、彼らがスタッフをする範囲のイベントを全部出禁にされました。
(イベント参加スタッフがそう脅しているだけですが、事実上そういう事になっています。
僕はコスフェスには2004年1月の1回しか行った事がなく、当然盗撮行為もしていません。スタッフにはティッシュ借りただけです。
コミケコスプレ広場出禁の場合はコスプレ広場だけですが、あそこは東と西の渡りにあるなど面倒くさいし、
実質’同人ブースに行ってもおまえに反対の(エログロ)サークルや同人ブーススタッフがおまえに何をするか解らん’と
例のナチス趣味の悪質スタッフからのメールで脅されているので、面倒くさくて行ってません。彼らの正体は割れてるので。
コミケが彼ら悪質スタッフの総本山なので、他のスタッフも文句が言えないようです)
デマで僕を出禁にした邪悪なスタッフらの行いは卑劣ですが、それは2004年以来、現在に至るも続いています。
彼らの悪質性は歴然ですが、コミケに行けなくなるのが怖かったり、既にみんな個人情報を吸われているので、
彼らに文句を言えない人々が多く、それが事態解決に至らない理由となっています。
また、遊園地などでの普通の会場撮影まで、簡単に盗撮であるかのようにアジテートするスタッフは、悪質だし、
スタッフによる「無断撮影=盗撮だ。あいつは盗撮を肯定している、出禁だ」などとした、
ナチス販売業者スタッフやそのとりまきの各コスプレイベントスタッフのデマ流言には看過できないものがあります。
とりあえず、根本的にイベントスタッフの考え方は異常と化している事が良く解りましたが。

それで、一応このページを作る事に決めましたが、
おそらく肖像権についての考え方は、コスプレイヤーやカメコやスタッフどころか、
一般の政府や警察やマスコミなども、現在では根本的に間違っているようです。
それでこのページを更新進行します。どうも大学レベルまで間違っているようです。
その辺の間違いはおいおい明らかにしていくとして、とりあえず、簡単にいままでのまとめから始めたいと思います。
彼らの「無断撮影は盗撮です」がまず間違っていて、そこから「盗撮は犯罪です」に論理をつなげるのがいけないわけですが、
何故彼らがそれをしているのかについても(もう一度)ここで復習してみたいと思います。


一応書くと、この日本は自由主義国家で民主主義国家です。
人が行動するのは自由であり、撮るのも撮られるのも自由だという事が基本。

自由は基本的人権であり、すなわち誰もが持っているものですが、
基本的人権としての自由が不幸にも衝突する事になった時に、権利がはじめて発動します。
つまり人が権利主張をする時は、大概、法律や条例をバックボーンにしている時です。その当たりはずれはありますが。 


日本国憲法は、健康で文化的な生活を重要視していますが、
写真撮影自体、現在ではデジカメのSDメモリ代なども大したものではないので、
その最低限の文化的生活の一つに入ると思いますが、まぁ「文化」ってのは、辞書どおりの意味か。
人間が人間として生まれて、人間を撮るのを必要以上に規制するなら、文化もヘチマもないと思うよ。


とかいいつつ、実は「ゆとり教育前の中学高校の道徳や保健の時間」で教えてた事の復習だよね。
「道徳教育復帰」って言うけど、この辺も復帰されるんだろうか?
中学の道徳でも売春は駄目とか当然昔は教えてたし、「美人局」も駄目って教えてたのに。(義務教育の最終年度なので当然)
結構ここから先の更新で「美人局」(つつもたせ)犯罪が、多々モラルの説明で解りやすいので、
そこは個々人でwiki検索を。美人局は同人イベントにも80年代から来ていたらしく、昔問題だった事がある。

ちなみに、コミケのコスプレルールも撮影ルールも変化してきているわけですが、
その変化の推移は現在参加している方が詳しいと思うので、それぞれ頭の中で
時代の推移とケースバイケースをシミュレーションしながら読んでいただければ幸いです。

これも他のページ同様、自分の研究のメモページとなるので、
気付いた所から有機的に更新します。細かい言葉使いに修正があっても、論調に変化はないのでご安心を。
(2013_7/2から、ページ製作に入りました)



All texts by Kohji molimoto(れくと)

 
◎ 肖像権肖像権と言いますが、まず、「肖像」とは何でしょうか?
  wikipediaで検索すれば以下の文章が出てきます。

  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%96%E5%83%8F
  > 肖像 (wikipedia)
  > 肖像(しょうぞう)とは、特定の人間の外観を表現した絵画や写真である。類似(肖似性)が求められる場合もあれば、理想化が求められる場合もある。芸術的な造形や精神性を示すこともある。代表的なものは、肖像画(絵画)と肖像写真(写真)である。
  今後、悪意ある人物によって改ざんされる可能性もありますが、一応ここの文言から書いて行きます。

  「場合もある」や「こともある」は、ケースバイケースなので除外しますが、
  ・・・つまり肖像とは、「特定の人間の外観を表現した絵画や写真」という事です。
  ここで重要なのは、「特定の人間」を「表現した」、「絵画や写真」。つまり逆に言えば「絵画や写真」が「特定の人間を表現している」事が、「肖像」の条件です。
  つまり、例えリアルな人物を描いた絵があるとしても、そこに人物名が全く記載されていなければ、それは肖像画ではありません。
  例えば自分は創作人形を作っていて、結構リアルになっていますが、あれは結局自分の技術と想像が作り出した女性像であって、アップではあるけれど、特定人物の肖像ではないです。人形像とでもいいますか。
  で、このページで論じたいのは基本的に写真における肖像権なのですが、例えば絵画における「肖像」で言うならば、「誰それの絵」とタイトルになく、歴史上の事実やこのシーンにいるのはこの有名人、と決まった場面を描いたものでもなければ、・・・例えばどのような人物をリアルに描いたとしても、実在の人物を描く事を主題とした「肖像画」では無い事になります。少なくともその絵は肖像画ではないわけです。
  有名な「民衆を率いる自由の女神」の絵も多くの人々の顔を描いていますが、肖像画ではないです。なぜ違うのかと言えば、絵画の目的がドラマ性であるからで、肖像が主眼ではないからです。写真で言えばこれは「モブ(群衆)写真」に相当します。
  また、「肖像」の「肖」は「似る」という意味なので、人物特定性がなく、似ていなければ肖像画になりません。
  「立派な」とか「ちゃんとした」人の像である、という意味もあります。これは「不肖」を辞書引きして、その逆を想像してみて下さい。
  ・・・絵画において、画家がモデルさん(着衣でもヌードでも)を描いた時に、非常にそれがリアルだとしても、一度画家がその絵のモデル料をモデルさんにお支払いした後なら、その絵の売買において、モデルにモデル料を払う事が殆どない事からも理解できると思います(前もって絵が売れた時の収益割り振りでも決めていれば別ですがそういうケースは殆どないです)。つまり、絵画の場合は、それがいくらリアルな絵であっても、モデルさんにモデル料を支払う以外の金額やりとりは殆どないわけです。
  (また、例えば肖像画が転売される事があっても、肖像画のモデルとなった人に転売結果のプレミアや値段が行く事はありません。あとでこの辺も書きますが・・・)

  つまり、その絵画が「肖像」であるかどうかは「その人物が特定されうるか、その人物特定性自体に意義や意味、価値があるのか。」「それが立派なちゃんとした人物像であるのか」という点にあったわけです。そして、写真は絵画より後の文化で作られたものなので、「肖像写真」も基本的にこの考え方に準じています。

  肖像写真も「特定の人物の姿」を撮ったものであり、基本的には同じです。
  例えば海外の偉人の写真もそうだし、幕末の人々の写真もそうですが、
  基本的に肖像写真というのは、人物特定性を持っているものを言います。


  「不特定多数」の人々の写真は、「特定の人物」の写真ではありません。「不特定」なので。



◎ モノクロでの写真はとりあえず19世紀には実用化され、日本にも伝播して幕末の方々の写真も残っていますが、
  現在のように35mmフィルムを使ったカメラが使われるようになったのは、映画用の35mmフィルムを使ったコンパクトサイズの携帯用カメラ、Leica(ライカ)などが生まれてからです。第二次大戦前です。
  そして、それらの携帯用カメラが生まれ、価格が徐々に廉価になって行った事で市井や街中の気に入った人々(動物)と風景などを撮影するスナップ写真が生まれ、文化芸術の一つになる事になりました。起点は色々あると思いますが、つまりは絵画における日常画を写真で撮る事が出来るようになった頃からでしょうか?
  スナップ写真文化で初期有名になった方々は、ブレッソンやドアノーなどマグナム・フォト(国際的写真家グループ)の人々、日本では故・木村伊兵衛氏などです。

◎ スナップ写真で世界的に有名になったのはマグナム・フォトの彼らが魁と言えますが、元々マグナム・フォトの方々が有名になったのはロバート・キャパなどの戦場写真を撮影する今で言う戦場カメラマン(従軍カメラマン)です。

  第二次世界大戦前後での戦場写真報道について軽く書くと、アメリカ・イギリス・オランダなどの連合国は情報を比較的民間にオープンに取材させ報道規制もゆるかったにも関わらず、日本・ドイツ・イタリアなどの枢軸国とその戦場では徹底的な報道規制や取材規制、撮影規制がなされていました。(今では米FBIが偉い事やらかしてたのがばれて大変な事態ですが) それがファシズムや帝国主義の為に必要だったからです。
  思想統制の一貫として、例えば日本でもスパイに対してだけでなく、反戦的社会主義共産主義を取り締まる為に、軍隊や特高警察による徹底した取材規制撮影規制が行われていました(戦場や軍隊や軍需工場や警察に対する撮影や取材の規制などです)、
  警察ことに特高警察は、思想犯取り締まりや言う事を聞かない新聞や出版社の人々を逮捕し、個人も思想犯として逮捕するような事を常態で行っていました。この辺はナチスドイツも同じでしたが・・・その結果、新聞や出版は捻じ曲がり、学校教育も歪んだ形になっていきます。この間、事実を事実として撮影し取材し報道することが許されていれば、日本はあの不幸な戦争には突き進まなかった事でしょう。
  第二次大戦後、その反省から、たとえばメモや撮影などは基本的に誰が何を撮影したりメモしても構わない(少なくとも個人の思想の自由などの基本的人権を、政府や警察には規制されない)事になっていきます。(また、それがあって初めて報道の自由=「メモや写真が文脈で組み立てられて人々に伝わる事」、が成り立ちます。
  (これに対して報道規制がまた生まれて来るのは、児童誘拐など規制が本当に必要とされるケースのみです。基本的に取材や報道は政府や警察が規制してはならない筈のものなので、誘拐事件の規制解除後には必ずマスコミによる「報道規制した事のおことわり」が付くのが定例です。)
  また、撮影行為の自由が重要視されると共に、戦争という人類の営みの負の側面だけでなく、正(生)の側面であるスナップ写真も行われるようになっていきます。いつ平和が失われるか解らないからこそのスナップ写真です。(平和の確認行為であるとも言えます)
  いわばマグナム・フォトの戦争写真に対する、市井の人々を撮影したスナップ写真は、ネガに対するポジと言えます。双方あってこそのマグナム・フォトであり、後に続く写真文化だ、という事です。(7/14)


◎ また、報道ジャンルなどでは、数々の不正癒着や悪事やスキャンダルを、写真が暴露していく事になります。基本的にそれらは無許可です。例えば「あなたが犯罪している所を撮影していいですか?」などと言われて撮らせる犯罪者はそうそういませんので。



◎ それで、肖像権に話を移しますが、例えば映画女優の肖像権は、当然その女優の肖像について権利を持っている方に帰属していました。
  昨年マリリン・モンローさん没後50周年で、肖像権が没後50年で消えるという裁判があったようですが、つまり、それくらい昔から海外では肖像権があるわけです。
  しかし、民間でそのような肖像権が当初からあったかというと、それはなかったわけなので、日本で今みんなが神経症的に大騒ぎしている肖像権は、はるか後の話だし、
  少なくとも、映画女優の肖像権は金銭が必ず絡むので、だからこそ「肖像権」が存在すると考えて構いません。
  通常は肖像権というのは金銭の権利のことを言います。これを肖像パブリシティー権と言います。しかし日本でもこの肖像パブリシティー権が実際に重要視されるようになったのはかなり後の事です、ホリプロが 肖像パブリシティ権擁護監視機構を作ったのが、まだ1990年代中半の事です。自分も通報した事はありますが。それまでは芸能人の海賊版ポスターやパウチカードが販売されていても集中してその問題を扱う所はありませんでした。(いわゆる民間での無許可芸能人写真グッズを作っていた側には作っていた側なりの理屈があるわけですが・・・コチラ参照
  それで影絵作家で劇団木馬座で有名な藤城清治氏が、偽木馬座問題以降、ホリプロを所属先に選んだんだろうな、って感じですが。
  (オ●ムが松本サリン事件以前から藤城氏のケロヨンのファン達を偽木馬座ファンクラブを装い引き込もうとしていた(それ以前にも木馬企画という団体が偽団体として裁判で有罪になっているが・・・)。使っていた秘書代行の部屋は、僕をストーカー呼ばわりした女性漫画家集団のFAX、ダイレクトメール元アドレスや当時の某オタク向け伝言ダイヤルネットと同じ部屋扱い(同マンション内に渋谷サ●●アンもあった。コミケ定款住所のほぼ隣のマンション)。事件後教団から分離して、現在は分派中でも信者数3位。その間死亡事件2回、窃盗事件群も起こしているが、代表が精神疾患扱いで・・・マスコミでも信者数2位の分派までしか報道していない(現在神奈川に移転してるらしい)。そんな事が度重なると藤城氏の心痛いかばかりであったか。(解説))


  コスプレイヤーが気になっているのは、主に肖像人格権ということになります。
  肖像人格権については前もTOPの方で書きましたが、つまりそれも特定の個人肖像として写真が扱われた場合の話、というのが基本です。

  日本で肖像権の人格権が始めて裁判上の問題になったと言われているのは、学生運動の時代の京都府学連事件(1962年の事件です)の裁判です。
  そしてこの裁判で
  >「個人の私生活上の自由の一つとして、何人も、その承諾なしに、みだりにその容ぼう・姿態(以下「容ぼう等」という。)を撮影されない自由を有する」
  となったわけですが・・・実はここの判決文(基本的に、撮影された学生側の敗訴です)の解釈をかなりの人々が間違っているわけです。
  書かれているのは学生たちの発言を一部認めた部分であって、文面の主要な部分ではありません。また、「撮影されない権利」ではありません。「撮影されない自由を有する」です。
  「撮影されない権利を有する」とは書かれていません。
  裁判官に「撮影されないのは自由だよ」と言われるのと、「撮影されないのが権利だよ」と言われるのとでは、全く違うでしょう?
  「自由」と「権利」では大違いです。大違いなのに国民みんなで錯覚しているわけです。
  しかも、この裁判では学生たちは負けています。理由はなぜかと言えば、デモ自体がいわば「非日常行為」であり「集団による行為」であり、多くの人々に対する表現行為(アピール行為)だからです。
  デモはデモンストレーションの略です。デモンストレーションとは、辞書の通り、他者に訴えかける行為で、他者がいないとなりたちません。パフォーマンスも同じです。アピール=appearです。現す事、つまり表現です。しかも往来や多数の人々に向けてのデモ表現やアピール表現やパフォーマンスです。
  この裁判で最初に裁判官は、「みだりに容貌を撮影されない自由」が認められる枠内として「個人の私生活上の自由」と言いました。しかし、デモ行動は個人で行う行動ではないし、個人でないので厳然たる「私生活」でもありません。
  (現時点でデモが「日常」であるかどうかは、デモの際代表が警察に対して公道使用の申請をする事からも、解ると思います。純然たる日常生活であるなら、申請の必要がありません)
  戦後の日本国憲法では思想信条信教の自由や言論の自由を保障しています。だからデモをしている人々の思想信条の自由も保障されますが、・・・一般人が彼らを絶対撮るなという事ではないわけです。特に顔を隠している彼らまで撮るなという事ではありません。
  (この辺から「コスプレやイベント周囲」のことを考えて欲しいんですが、だからとりあえず、この裁判で学生達は負けたのです。)
  (もちろん勝手に肖像写真をやりとり発表するのは忌むべきだし、迷惑防止条例はだからこそあるわけですが、これはこの府学連事件裁判の話です。)
  で、「自由」と「権利」という時の「自由」というのは(基本的人権でもっとも大事な言葉の一つです)、客観的に言えばどういう意味かと言えば「不確定的で、不確実」という事です。つまり客観的には、「彼は容貌を撮影されてもされなくても構わない(不確定で不確実な確率で)、拒否をしてもしなくても、撮られたくなければ逃げればいいし、ピースピースしてもいい」という事です。
  「権利」の概念の場合は、「拒否者が拒否れば拒否権発動」、なので、実は全く違います。そこを全部一緒くたにしてるんだよね、みんな。
  もう少し書くと、「権利を侵害」した時は法律でも問題になったりするが、「自由を若干でも侵害した」などと言われたら、人は人に話しかける事すら出来なくなる。
  また、他人のいる風景を写真撮影した時に、現場の人が逃げるかピースピースかのどちらが出るか解らないのに、そんなどちらの目が出るか解らない事に、法的処罰を科すわけにいかないから、そういう法律が出来てないわけです。

  (※ 肖像を撮られない自由、というのは、つまりカメラに気付いて後ろを向くとか、
   顔を片手や両手で隠すとか、手を前に出して拒否するとかですね。
   しかし日常で道行く人みんなに(その人を主要に撮ってるわけでもない風景撮影で)それをやられたら、なんか自意識過剰な人ばかりですごく嫌ですが・・・逆にへこむというか)
  (例えば仮に撮影者が被写体の写真を撮った事で、それを(実は被写体が撮影許可していたにも関わらず)許可していないと被写体が言った際に、それを「客観的に証明できるかどうか」と言えば極めて怪しいです。しかも撮影された写真が普通の写真なら、尚更。だから、客観的に証明不能と思しき問題で刑事罰則は作りようが無いから、条例でも法律でも、無断撮影全てを罰するような悪法は作られていないわけです。)

  (※ 「警察など公務員は特に一般人を無断撮影してはいけない」という解釈が本来の正解である、という証明として、例えば「映画・踊る大捜査線2」で、お台場に監視カメラ+マイクを設置して、一般大衆の映像や会話を傍受するというシーンがありますが、なぜあれを青島警部補たちが問題視したかというと、警察は基本的に「事件が起こってから市民に情報提供を求めつつ捜査をするもの」で、最初から一般大衆の撮影や会話傍受をする事は禁じられているからです。その理由が先の「京都府学連事件判決」です。
  それゆえに警察は各種事件後に、各ショッピングセンターやコンビニなどの防犯カメラに情報提供を求めたりするわけで、それは一般市民の人権を守る上では仕方がない事だったりします。例外は交通違反撮影用のカメラや新宿などの繁華街が犯罪防止に設置している防犯カメラ位です。これが「警察など公務員は一般人を無断撮影してはいけない」の根拠です。しかし最近は一般人自身が大幅に解釈違いしているわけですが。)


  法律は何故成立しうるのか?大学の法律の最初の授業で「罰則があるから成立する」と言われて「はぁぁ?」と思った自分だったりしますが、つまり「無許可撮影について、必ず罰則を科すという法律には絶対に出来ない」というのが、自由を大切にする日本のスタンスなわけです。
  だから、「無許可撮影=全て犯罪」ではありません。まずそこは知っておいて下さい。

  そして、
  > これを肖像権と称するかどうかは別として(※重要)、少なくとも、警察官が、正当な理由もないのに、個人の容ぼう等を撮影することは、「憲法13条の趣旨に反し、許されないものと言わなければならない」
  となっています。実はこういう件(多分流し撮影というか不特定の人々への撮影)について「肖像を撮影している」とはこの裁判官は、明言していないようなのです。(原文見ないと解り辛いんですが、この辺・・・)
  つまり、「一般人による一般人の撮影行為より、警察による一般人への撮影行為の方が慎まれなければならない」と、この判決文は言っているわけです。
  そしてこの判決以降、「警察官は(みだりに)一般人を(無断で)撮影してはならない」という警察教育が徹底します。それはいいのですが、問題は、警察に対する一般人撮影禁止が(※事件直後の現場等をのぞく)、「警察官なればこそである」のだと、満足に教えられていないらしい、という事です。(もう一つは、「人物特定目的で警察が怪しくない人物まで無断撮影してはならない」という事なのですが)
  タチが悪い事に、フォーカスやフライデーやアクションカメラなどの雑誌が創刊された頃から、カメラ小僧(カメコの原語です。僕はアマチュアカメラマンと呼ばれるのは嬉しいけど、カメコと呼ばれるのをおおっぴらに容認した事はありません)が悪質な無断撮影をその後続けていった為に、
  それによって、本来容認されるべき無断撮影までが日常的に密告の対象と化し、問題視されていく事になります。
  重要なのは、先の府学連裁判の問題以降触れられているのが、判例に殆ど書かれていない「肖像」についてであって、身体容姿についてではなく、更に判決文も、無断撮影全体を総じて禁じていたのではないという事です。(つまり、一般社会的に身体容姿の撮影についてはこの後、スルーしていた、という事でもあります。)
  人物の特定性がある写真を公権力や権力が勝手に写すなという内容はいわば反権力的ですが、そのルールの意味を完全に取り違い、小さい共同体の中では適当に無視されなから、以後の肖像権論は展開されていく事になります。



◎ その後、70年代頃から肖像権がプライバシー権の一つとして考えられるようになる時代がやって来だすのですが、
  いまだ肖像権はプライバシー権の一つとして明文化されておらず、いわば仮想的にプライバシー権の中だと考えられている状態です。
  そこで次はプライバシーというのは何かを考えてみます。

  プライバシーというのも、とりあえずwikiで検索すれば、
  >プライバシー(英: Privacy)の権利とは、私生活上の事柄をみだりに公開されない法的な保障と権利である。
  という事です。「みだりに」という語句は非常に問題あると思うのですが(児ポ法改正案でも「みだりに」というあいまい語句が使われてみんな頭に血が上ってる位だしね。僕は法律や条例文からの「みだりに」削除を推奨します。「無制限に」と言い換えた方がいい)、とりあえず「私生活」上の事柄を無制限に「公開されない保障と権利」としてみます。
  重要な事を列記します。一つ目の重要点はプライバシーの対象が「私生活上」の事である、という事です。私生活というのは、簡単に言えば、自宅の事だとか、家族の事だとか、恋愛の事だとかです。
  仕事や職業(金銭授受のからむ事)は公の不特定多数に向けての金銭授受などの行為なので、私生活に入りません。
  場所的に言うと、プライバシーに該当するのは個人住宅内や個人住宅のあるマンションです。洗濯物に着衣や下着が干してある場合があるので、基本的にプライバシーに相当します。(しかし同じマンションでも商店や企業会社のある部分は 私生活 には該当しません。)
  また、公の場所での事について、写真においてプライバシーと見なされるのは、その人物が誰であるかを明示した場合で、例えばそこで写真を(不特定多数として)撮られたからと言ってプライバシーの侵害を主張することはできません。
  また、公の場所とは、市道県道国道などの往来や公園や簡単に言えば一般人が行き交う青天井の所です。実は公的施設内も、入場無料の地域はこれに含まれ、青天井の所は全てこれに入るのが通例です(例えば官公庁ビルの中庭など)。ショッピングセンターなどは、それぞれ管理権というのがあるので、管理者次第であるとも言えます。
  写真撮影、もしくは公表する場合、それが不特定多数の行為であり個人特定もできない写真であるならば、プライバシー侵害とは見なされません。(例えば、ワールドカップ出場決まった時の渋谷の雑踏、ハイタッチなど)
  遊園地も基本的にレジャー施設であり、中での写真撮影や建造物、出し物、園内スタッフの撮影を拒絶してはいません。当然と言えば当然ですが、写真撮影を禁止する遊園地なんて聞いた事がありません。来ている人はプライバシーで来ているかもしれませんが、それを侵害する写真撮影というのは、おそらくは公開された写真です。公開されない普通の園内の写真がプライバシー侵害であるとは考えがたいです。特定の家族やカップルの人物特定可能な写真なら肖像権を言われる可能性はありますが、遊園地のコスプレは表現です。どうなのでしょうか?
  ある意味、公というのは一般人不特定多数のいる場所、来る所だと考えていいと思います。
  (プライベートに属する情報の公開については、例外として「公的な(公正な)論評の法理」が優先する場合があります。それは以前にTOPページなどで書いた通りなのですがいずれ(例えばどこそこの会社や店が詐欺や顰蹙行為をやっていた、などはそこを利用した一般人の公共利益に関する事なので、論評の法理の為撮影されたり報道されたりします)。また、当然、自分自身が自分の家族についてネットで語るのは自由です。(それを中傷した場合は別のお話となります(※中傷=デマという事で、事実であれば中傷とは言いません))

  さらに重要なのが、2つ目の重要点で、
  wiki文で言う、「公開されない保障と権利」という事です。つまりいわゆる(間違いだらけですが)みんなの言っている肖像権というのを語る場合であれば、その個人の「肖像写真」(上記参)を「公開されない保障と権利」という事になります。

  つまり、写真を撮る事自体は、元来「プライバシー権への抵触」の中に含まれません。
  だから「写真を撮られたか撮られなかったか」は、それが即座にプライバシーの侵害には、ならないわけです。
  「公開」は、公(おおやけ)に開示するという事なので、つまり他人や不特定多数に公開されていない限りは写真撮影がプライバシーに抵触することはまずないと言えます。また「私生活を」なので、その、人物特定性の有無が重要になります。誰か解らない人物が撮られていて、それが誰か解らないまま公開された、では「私」生活が開示された事になりづらいわけです。
  例えば、日常で他人に写真を撮らせてくださいと頼まれて、被写体の方がそれを許諾したとする。それ自体は、普通にある光景だし、別にさしたる問題もない事です。それを公開しようとする時点で、それが無断で、肖像写真だった場合にトラブルになるのが大半なので、つまり、「公開されない(されなかった)写真」は、プライバシー侵害の保障や権利の範疇外なのです。(執拗に撮影しようとした場合は、迷惑防止条例の扱いになります。)
  もっと簡単に言うと、例えばどこか温泉町などに行った人が現地の風景写真を撮ったが(温泉の中では無くて)、実はその橋とかの端に不倫カップルが写っていたとして、それを不倫カップル側に「肖像権侵害だ」と言われたからと言って、それを即座に肖像権侵害だとする事はできないという事です。むしろそれは「そこに二人がいたのが事実で現実なので仕方がない」わけです(仮に公開した際に「カップルだ」とか「不倫だ」とか書いた場合は問題になる場合があります。カップルじゃないかもしれないわけですから。)ただ、それはプライバシーの写真ではあるので、削除してくれと頼む事は可能かもしれませんが、温泉での旅行写真に難癖を付けるのは、付ける側も付ける側だとしか言いようないわけですが。同様の事がどこでも言えます。
  ・・・例えば、他人(カメラ)がコスプレ写真を撮る事を被写体のレイヤーの皆さんが許諾したとする。例えば1対1ならまだしも、囲み撮影では特定の誰かを拒否しようとしても難しいです。それを問題にしようとしても撮影許可したかしなかったかという非常にあいまいな水掛け論しかないわけですが(特に集団撮影容認してきたイベントではトラブル製造目的ではないかという程あいまいです)、ネットでも雑誌でも「公開」という事になると話が別です。
  「撮影」と「公開」にはそれほど大きな隔たりというか、差があります。


  (※ 「公の場にプライバシーを持ち込むな」という言葉がよく使われますが、そういうこと。
    コスプレイベントは一般市民の来る公的施設(都や県の施設)や遊園地の青天井の所で開催されている場合が多いわけで、そういう場所にしかもアピール目的の演者がプライバシー権を持ち出すのは、常識ではやっていい事じゃ無いんだよね。)
    ただ、誤解して欲しくないのは、自分はコスプレへの会場内へのモブ撮影をただ肯定してるだけじゃなく、
    コスプレがカメコなどのモブを撮影する事も批判はしません。
    例えばこのコスプレ男性やカメコの人はいい感じの人だったが次回イベントまで覚えておきたいと思っても、写真が無ければ数ヶ月や半年先までに忘れてしまうでしょ?
    それを覚えておきたいなら、そういう人を覚えるために軽く写真で記録しておくのは、全然問題ないと思います。
    (※ 例えば「オリンパスペン」というカメラが1960年代からあるわけですが、あれはハーフサイズ(通常1枚写真撮る所を1/2ずつに区切って、36枚撮りなら72枚撮れるようにするカメラ(当時フィルムは20枚撮りまででしたが))で、なぜ「ペン」かというと、自分が記憶したいものをメモ代わりにそのまま撮る事ができるカメラだから「ペン」というわけです。基本的に写真はメモと同じなので。)


  次は「迷惑行為防止条例」についてです。(日記2009_10が解りやすいと思うので、このページにもコピーしときます)


( ※例によって、その時点でのベストになるように更新していくので、その旨了承下さい。体力と精神力を使うんだよ、これ・・・あと、僕は性的盗撮は批判し続けてきたのでくどいけどご了承を。  2013_7/2)




(※ ここから下、過去のコス研究TOPなどの文章のコピーやまとめが入ってきますが、(まだ入る予定ですが、まとめるのは遅くなるので過去日記ログ置き場って事で)

 重要なのは・・・例えば絵画彫刻芸術の表現コードや美術芸術家の表現の自由や権利は、数百年(場合によると数千年)前からの積み重ねで得られたものであり、文学の著作権も同様です。
 写真撮影者の自由や権利(著作権)も百年前からの積み重ねです。
 しかしインターネット時代はまだ始まってから20年程度しか経っていません。コミックは写真より少し短い位ですか。
 つまりそれぞれ別々の文化ですが、他のジャンルの都合で、過去の文化が営々と積み重ねて得た自由や権利を、阻害したり制限していいものなのか?って事です。僕はそれはやってはならないと思います。コミック問題でも同じなんですが。
 むしろ撮影行為を規制したりするより、「インターネット限定の法案」というのを別に作った方が早いと思うんだよね。一般行動の規制法案とダブルで作ろうとする悪質連中がいるからあんまり言いたくないんだけど。ていうか今の法案の作り方自体が「みだりに」濫用の駄目法案だからなぁ、駄目だよな。
 この辺を書く段階に至るには結構まだ書かなきゃならない事が多いんですが、一応僕はそういう考えだという事を先に書いておきます。 7/4)


◎  「撮る自由」はあるが「撮る権利」などはない、果たしてそうでしょうか?
  例えばデマや中傷を再現なく撒きつづける例の悪質スタッフ連中に、
  朝から並んだイベントからデマ信じた連中に追い出されたり撮影ことごとく拒否られるとして、
  悪質スタッフがこちらの撮影行為のみをことごとく拒否るなら、相手がデマでイベント間包囲網を作っている以上、それは人権侵害ですが、
 (※ まぁはっきり言えば、これは各イベントの悪質スタッフ集団による「私刑」(リンチ)です。勝手にルールを作って、一般参加者を、勝手に集団で罰しているわけですから。)
  仮に僕がコミケに行くとして(行きませんが!)悪質スタッフのやる事が「会場での撮影拒否」だけなら、撮る行為は普通に人権なのだという事になります。

   僕は、現代では写真撮影は文化の一つだと思ってますから。「最低限の文化活動」の一つだと僕は思いますが、異論ある人は勝手にぐるぐる考えててください。
   僕は「撮る自由」はあるが「撮る権利」などない、というのは、ちょっと違うのではないかな、と思います。


 ↓ ↓  ここから過去文まとめ。TOPページ等より転載。あとで文面マージを予定


◎ 夏休みの読書や感想文に、「撮る自由 〜肖像権の霧を晴らす〜 丹野 章 著」がオススメです。
  各パブリシティ団体やテレビ等のマスコミまで、間違いだらけの肖像権認識を正す本。
  (先日のテレ朝のニュースはひどかった)・・・「見ていいものは撮ってもいい」のスタンスで、法的視点等から、
  本来演出なきスナップ写真などを撮影する自由と、本当にやってはならないのはどういう事なのかが判る本です。
  日本写真家協会常務理事の方のちゃんとした本です。「私はそうは思わない」でもいいので是非。
  記録であるが故の写真の素晴らしさを尊重する方は、尚更、是非。(2011_8/2)
  (・・・肖像権を気にしすぎて写真を撮らなかったが為に、自然な町行く人々の記録を
  災害で永久に失った痛みを感じている人々は、本当は多いと思う。
  町でも砂浜でもコスプレでも本当は同じかもしれない・・・。)


◎ 原宿にビキニの長蛇の列、無料服プレゼントイベント
  で、こういう事態に原宿など街中で遭遇した時に列を無断撮影するのが違法行為なのかと言えば、
  そんな事はないわけで。何度も書いてきたが、迷惑防止条例というのは、当人に恥ずかしい思いをさせたり、
  当人が見せていない恥ずかしい箇所に粘着撮影などした場合に条例違反になるわけで
  当人がこの状態見せて全然OKと思っている場合には、「恥ずかしくない状態」なので、条例違反が適用されない。
  もちろん写真をネットや報道にUPする場合は許可が必要になるとしても、集団への撮影自体は無許可でもOK。
  つまり「撮影行為」と「UP等発表行為」は、もう、全然違う行為って事です。
  例えばこれを撮影して「何の為に撮ってるんだ?」と詰問されるとする。「珍しいから撮った」「単に今日の記録」で全然OK。
それを「発表する」「ブログに」とか言うと、許可得ない限り駄目かもしれませんが、
  こういう店の場合、店の宣伝として拡散を希望してのキャンペーンなので、
  なら参加者がみんな写真なしでブログUP希望か、誰もみんな無視を望んでるか?と言えばそんな事あるはずもなく。
  写真を撮る自由とは、事実を記録する自由、なかなか見れないものを記録する自由でもあるし
  事実を記録してはならない、と言うのが法的論調であればある程、戦時中の言論統制につながるので、
  日本では言ってはならない事、と一般にはされている。(これは昔では中学の社会科や道徳で習う事なのだが)
  ところがそれを最近の報道マスコミは否定している。異常な事に。
  理由は、マスコミが「マスコミだからこんなのを撮ってもOK」を売りにして、プロの信頼性を強調し、
  写真や記録動画に貨幣価値を付加したいから。それほどに今のマスコミには信用が無くなっている。
  撮影や記録の自由は、誰にもある自由であり、つまり日本を戦前に戻さないために保証されてきた。鉄則。(2013_6/24)

  (追記。コスプレなどにおいて重要なのは・・・例えばイベントは「ハレの日(晴れの舞台、祭りの日、非日常)、ケの日(仕事してるような日常)でいう、ハレの日なんじゃないの?
   で、ハレの舞台、って言うけど、晴れの舞台で、みんなの前で自己表現=自己アピール(現す=表現)をしている祭りの時に、誰からも写真を撮られないというのは、それが嬉しいものなんだろうか? 舞台上で表現している御輿の側を無断撮影している観客がいるとして、絶対に許せないものなんだろうか?
   例えば、歩行者天国で大道芸人が芸をしているのを見て、携帯画像どころか動画撮影している人々を絶対許せないんだろうか?あれも晴れの舞台だと思うんだけど。(演技中にフラッシュ炊くクズは論外としても。あぁ、野鳥の会の施設でa2z金子達がフラッシュ炊きまくってコスプレ撮影してたらしいですが。) 2013_7/6)


◎ 最近のマスコミは、完全に勘違いしています。「一般人はスナップ写真ですら無断撮影してはいけないが、マスコミは無断撮影してもいいんだ」位の気分でいるみたいです。本来逆です。

  例えば、先日のテレビ朝日のニュースでは、海水浴場を撮影していた連中を、いちいち許せない盗撮呼ばわりして報道していたんだけど、彼らマスコミ自身は海水浴場を撮り放題だったり(顔ぼかし)。
  しかも、「撮影したデジタル画像の水着姿をクローズアップして現場でカットしていた阿呆カメコ」はともかく、それほどではない画像の撮影者までライフセーバーと警察に追求させていたようにしか見えない。いわばあれは密告に近い。
  撮影者の不審性をマスコミ込みで現場で煽って、テロップで「盗撮」と流しているわけで。例の最大規模同人即売会などの手法とまるで変わりません。
  (テレビでも、浜辺の警察は撮影者に対して画像を消させただけで返していたわけで、本当に「性的盗撮」だったら書類送検になるか帰れない筈。厳重注意じゃなくて注意でしょ?犯罪者呼ばわりするのもおかしい。報道の仕方がおかしい。)
  昨日(8/1)のTBSでは某駅構内の風景で、電車内の浴衣姿の女性をホームから撮ったり(伏せ目なし)、目線が車体で隠れる形で窓から見える女性を撮影したりしていたが、
  要はそれらは全部無断撮影で、肖像権を気にするが故にそういう形でテレビで流している。でも、一般人がやったら盗撮呼ばわりされる(違うから彼らはそういう撮り方をしてるんだが)状況で流しているわけです。報道結果の画像もほとんど盗撮テクニックの博覧会なのが笑える。
  マスコミ自体が盗撮的動画を流しているのに、それが青少年の撮影手法に影響しないと思う方がおかしい。
  そもそもマスコミはテレビに流す事前提で無断撮影しているのに、それを一般人がやったら盗撮と言ってるのが頭おかしくないですか?って事で。
  無断撮影した画像の顔はテレビで流しません、って事でしょ?でも、流さなければ問題ないのなら、一般人だって同じだ。マスコミが言えた事じゃない。説得力がない。
  つまり「スナップ写真と悪質無断撮影は歴然と違う」というスタンスをマスコミが取らないから問題なんだよね。
  マスコミ自体がスナップ写真文化に引導を送っている。マスコミ自体が「俺達権力持ってるぜ何が悪い?」になっている。そっちが問題。
  最初の肖像権裁判は、警察官が学生運動の連中を撮影した事で、学生が怒って暴行事件に発展、その傷害事件の裁判(京都府学連事件裁判)から来てるんだけど、「警察とは言え一般人をむやみに撮影してはならない」という判例から来ているのであって、それは写真なり動画なりが「(公)権力が人をおとしめるための力に使われるといけないから」なんでしょ?

  つまり、警察官が「みだりに一般人を撮影してはいけない」のは当然です。府学連事件の判例があるから。しかし、一般人はそうじゃない。
  ところが、警官の方々は「府学連事件があるから、警官はみだりに撮れない」のを、勘違いして一般人に転用している。そして、警官にとがめられた一般人も警官に言われるからそれが正しいと思ってしまい、その連鎖反応でスナップ写真文化が絶滅寸前になっている。

  つまり法的には、「撮った写真がごりおし的な『力』に使われるといけない」って事です。私的な写真として出版物やネットに流さない状態での、撮影の自由については問題にされてない。
  (これは、スナップ写真どころか性的盗撮を投稿写真誌に投稿していた昔のカメラ小僧も同じで、だからカメラ小僧たちは叩かれたんだけど(※法的には身体の局所的クローズアップや陰湿撮影が問題なので、その場で被写体が他人に見られて構わないと思っている姿が映る事は問題にならない。迷惑防止条例的に)。
  写真が個人生活を毀損する力を持ち過ぎるといけない、って事だよね。)
  しかし、権力を持っているって意味では・・・・順列から言うと、まず警察や各省庁。その次がマスコミ。
  本来「一般人よりもマスコミの方が、無断に撮ってはいけない撮影者」なんだよね。
  マスコミ自身のやっている事を一般人に対して規制しようとするのも、それを平然とテレビで主張しているのもおかしい。全然駄目。お話にならないです。
  (2011_8/2)

  (※ 追記1 テレビは結構取材を恣意的に操作する。自分が以前「タカラトミー展」の時に行列と開場後に日テレの夕方のニュース番組の取材を受けたんだが(当日は鑑定団の北原氏も来てた。)、その時には「昭和当時の貴重な玩具の展示があるので・・・文化的価値あると思います」とか、色々答えたんだが、どうも他の人が取材に応じなかったらしくなんども取材班が撮りに来て、しかも使われたのが「限定グッズが出るから」という一言だけだった。阿呆過ぎるあの取材班。守銭奴みたいじゃん(話しの要点がずれてるんだから、本来は肖像人格権的に駄目)。ていうかあの時の限定品なんてエッグチョロQとかだろ?あの後も全く値段なんて上がってないぞ。金にもならない限定品を買いに行ったみたいだろ、全く。昭和の玩具文化について何の知識もない取材スタッフ(どころか現場に行った玩具ファンで後にテレビ見た人たち)に馬鹿扱いされるって印象でしょ、あれじゃ。
   で、そういう取材班の落とし所を決めたような歪んだ恣意的取材(実際その番組などでその後も日テレは(その番組も含め)無数のヤラセ報道で謝罪している)も問題なんだが、問題はその場では「ちょっと取材いいですか?」だけなのに、結果は全国区や関東地区で、しかも誰もがビデオやBDで録画できて、クリアスチル再生できる状態で報道してしまうって事。(この「クリアスチル」については、結構このページの今後の更新で重要なので、ちょっと考えといてください。つまりマスコミは「クリアスチル」(直訳すれば鮮明写真) で簡単に写真と同等の画質になるものを放送し続けていて、取材時にお金も払っていない、って事。秒間数十フレームで鮮明写真を全国お茶の間、しかもそれをダビング10可能、って事。それが肖像パブリシティー権的にも無料、と。)
  そこまで拡散してしまうんだよね。それをいとも簡単に話しかけてきて、しかも恣意的にはしょった部分しか報道しない。テレビってのは、その程度の肖像権やプライバシーの意識しかないって事です。正直アマチュアカメラマンよりはるかに劣る。)
  (※ 追記2 一応書くと、例えばおまわりさんがいる風景を撮影したい時にはフラッシュは炊かずに撮影するというのと、もろ職務中の時は撮影を避けるべき。・・・。基本的に警官は肖像権主張はしないけれど(職務中は存在自体が「公」なのでプライバシーじゃない。勤務時間外はプライバシーに該当)、わざわざフラッシュ炊くからカメコは馬鹿なんだよね。市民と応対してる時も極力避ける。刑事は張り込みなど身上秘匿して捜査してるので避ける。そこでフラッシュ炊いたら公務執行妨害なので。交番名など場所特定可能な写真の発表も極力控える。理由はあと、交番での撮影はともかく、駐在所の撮影は極力公表しない事。理由は駐在所の場合、おまわりさんの家族が住んでるから。
   ただ、無実の罪で自身に難癖つけてきた警官などの顔の場合は、写真で押さえても全然構わないです。それは単に法的に認められる自己弁護の為であり、相手の公務の対象が自分自身の場合は、それは公務執行妨害に該当しない。あと、例えば「パトカーのおまわりさんがスーパーで食べ物買ってるぞ!職務時間中にいいのか!」のような意見があって写真わざわざ晒す馬鹿がいるけれど、張り込み中の警官に差し入れで若い警官がパン買ってくるシーンとかドラマにあるので、別にわざわざ晒す必要はないんじゃないでしょうか。週刊誌とか制服で立ち読んでたらあれだけど、晒す必要もないよな、と。)


◎ 前から書いて来てるけど、いわゆる性的盗撮問題。ミニスカートからの下着盗撮は、(※ コスプレイベントの場合)後姿を撮られるよりも、
  許可を取った上で、カメラをローアングルにしたり、座らせたりして撮影する連中の方が多いです。
  また、一人が許可撮影をした時にその仲間の別の奴が撮るというパターンもある。
  テニスのアンダースコートやブルマなどで防ぐようにした方がいいです。(コミケもそうルール化したようだが)
  スナップ撮影は、お祭り的撮影として看過できない状況の時、あと無断UPの時などに怒るようにして下さい。
  前から書いてるけど、レイヤーが怒るべきなのは、無断スナップ撮影よりも性的盗撮、
  性的盗撮よりもナンパ食い捨てや二股やAV、風俗、宗教への勧誘です。そこを勘違いしないように。
  ていうかナンパや出会い系好きのスタッフもろくなもんじゃないからなぁ、あいつらばっかりはなぁ。
  イベントスタッフ自体が18禁コスROM作ってるご時勢じゃどうにもなんないよー(2012_12/28)
  P.S. ていうかコスプレROMのどこからどこまでを18禁として扱うかって条項で、
  某イベントのコスプレROMルールに、例えば「コスプレの水着のバストやショーツに
  手を入れるだけでもソフト18禁」という条項があって、
  でも「ヘアヌードでもからみを連想させなければソフト18禁」の扱いなわけで。
  それだとどんどん普通の 水着に手を入れただけの写真 のレイヤーが18禁に染まっていくんじゃないかと思うわけですよ。
  それが・・・18禁コスプレ好きなイベンターは、エロレイヤー人口増やす為に巧妙だなぁ、と思います。(2012_12/28)


◎ 脅迫事件”渦中のイベントをフジテレビが無断撮影報道、主催者が厳重抗議
「黒子のバスケ」作者への脅迫事件関連の報道。僕的にはスタジオYOUの支持もしたいとは言え、どちらも微妙だとは思う。
まずスタジオYOUが基本的に間違っている所は、あくまでも管理権というのは会場敷地内で発生するもので、
会場外から撮影された場合(例えば工場などを外部から撮影する場合)は、
管理権外となり、会場もイベンターも拒否権も行使できないという事だ。写真撮影の基礎知識。
つまり、会場外に見せたくないもの(コスプレ、販売など)であれば、会場外には見えない所でやってくれ、という事で、
個人に対する無断撮影と、企業敷地や会場敷地に対する無断撮影のルールはかなり異なる。
大体これが個人に対する無断撮影であったとしても、個人がことさらに羞恥を感じたり、その行動を阻害しない限り、
迷惑行為にならず、迷惑行為防止条例にも抵触しない。そうでなければ、日常系アマチュアカメラマンなど存在し得ない事になる。
というかそれ以上に、報道どころか個人が記録する自由の侵害になって、いわば戦争中の撮影規制時代に逆戻りだ。
ぶっちゃけ同人ファンがやおい系を描いているから羞恥を感じるとしても、それは同人ファンの責任だという事だ。
プライバシーの侵害という連中もいるけど、それは嘘で、大勢の他人と一緒にいる事はプライバシーではない。
プライベートとはつまり家庭内とかそういう事だ。大多数が目撃するイベントの物事は法的にプライバシーでは無い。
例えば「同人誌?海賊版じゃねぇか」と思うマスコミは多く、フジテレビはワンピースの海賊版フィギュアも叩いているし
色々と中国海賊版遊園地なども批判してきている。同人側の自己中主張だけではどうにもならない。僕はスタジオYOUは嫌いじゃないが。

で、フジテレビに問題があるとするなら、事件の犯人が本当に来ているか判らない同人イベント(企業による)を、報道に載せた事に問題がある。
外部から資料必要分として撮影するのは法律違反ではないけど(これはマスコミでも個人撮影者でも同じ)、
それを報道電波に簡単に乗せ、無限配布やらかした事は論議されても仕方がない。
つまりスタジオYOUが怒るべきところは撮影自体じゃなくて、根拠のないフライング報道だと思う。
(※ あとはビッグサイトが場内の撮影許可をフジに出していたかって事です。
ビッグサイトがフジに撮影許可出していたなら、廊下からの撮影については仕方がないし
そこにビッグサイト側の意図もあるように思える。まぁ、会場が許可出してたのかは知りませんが)
・・・僕もイベントで結構悪質連中に盗撮されるが、相手が悪質かどうか現場で判らないから撮られるのは仕方ないと思ってはいる。
けれどもそれを中傷揶揄目的で無断ネットUPされて、そこにデマが加わるなら、やっぱり怒らざるを得ないから、怒ってます。(2012_10/27)




  ◎ ていうか「写真」ってのは、真実を写すからこそ「写真」なのであって、やらせだとか演出だとかが加わってるものは本来は真実とは言えない。真実ってのはつまり事実だったり現実だったりで(つまりノンフィクションでルポルタージュで、一種の散文詩)、けれどもまぁ、演出によって真実を浮き彫りにするという方法論もあるにはあるから、演出的写真も認められてはいるんだけど、基本的にはスナップ写真などで真実を写すからこその「写真」なんだよ。それを判ってない人が多すぎるよね。
  この世の中にいる人のいい所すら、いちいち演技しか撮れないなら、そんな写真文化には演出と虚偽しかないわけで、ネットに今デジタル写真は山程あふれているけれど、そのポートレートは殆ど演技になっている。演技と虚偽だけが増殖していれば、いくら笑顔でも気持ちが悪い。そう思う感性は、もう少数派になっちゃったんだろうか。一応僕は80年代からコスプレをちゃんと許可を得て撮影してきたけどね。
  嘘は写真ではなく、演技演出も本来写真と言えるか判らない。ならばコスプレを撮るってさ、(今後)どうあるべきか考えるなら、必然的に僕は今までのように主張するしか無かった、ってそういう事です。つまり演技しながらコスプレのキャラを演じるってのも、徹底的に演技によって、なにがしかの表現に至りたいって気持ちではあるんだろうけど。それでも結局元ネタ有りのキャラのコスプレに過ぎないんだけどね。
  でも、なんていうか、写真ジャンルを全く知らずに勝手に見下してる人は、単純に、消えて欲しい。それは本当に思ってます。(2012_1/20)


◎ こちらで書いた、例の連中(後日注:a2z金子など)に「少年に対する盗撮だ」と言われた(ブログに書かれた)僕のスナップ写真だけど(60年代のカメラで撮った写真)、何度も言ってきたけどこの写真は撮影時に口頭許可はもらっているんだよね。彼らは「許可なくして撮ったものはすべて盗撮だ!!」と言っている。でも、自分は性的盗撮はよくないと思うけど、いわゆるスナップ写真まで批判してはいないし、どちらかと言えばブレッソンの「決定的瞬間」とか以降の文化が、写真表現のあるべき姿だと思っているわけで。
  大体において今のコスプレカメコ(カメラ小僧の略称)というのは、スナップ写真は絶対に許可を得て撮るものだ、と誤解している。自分は昔から「コスプレイヤー(レイヤー)を撮る場合は基本的には許可を得て撮るべきだ」と言っているけれど、それはコスプレイヤーには肖像権があるという他に、コスプレ衣装そのものが彼女らが作った「製作物」だからだ。人が作ったものを撮らせてもらうのだから、許可を得て取るのが礼儀だろうと思っているし、それは昔も今も変わらない。しかし、イベントでの健康な風景を写真に撮るのまで「盗撮だ!」と言ってフィルム没収やSDカード等メディア没収をする、しかもイベント初心者やイベントに入ってきた一般の大人からも奪うというのは、変すぎる。一般人にお祭りとコスプレイベントの違いが理解できないのは普通の事であって、まともな説明をできていないのがおかしい。
  最近は遊園地系のイベントもあるけれど、遊園地では遊園地の風景を入場者が撮影することを禁じているわけではないので、一般人の遊園地入場者はコスプレイベント入場者のルールを知らず、普通に撮影できているわけで。逆に特定コスプレイヤーを撮ったわけでもない写真を遊園地入場者が撮ったからと言って「許可を得てから撮りなさい!」なんてコスプレイヤーが一般に言おうものならそれはデンパである。つまりその時点でもう得体が知れないKYとしてコスプレが一般に認知されていってるってこと。つまり、一般人の感性を考えない事がKYなんだって事です。行き着く先はM事件後の、あのオタクにとっての地獄と同じです。

  とにもかくにもこの間ちらっと紹介した「撮る自由」(丹野章著・本の泉社)という本は、スナップ写真文化が現在置かれている状況について本当に理解しやすい本なので、自分的にはコスプレイヤーにも読むことを薦めたいと思ってる本なんだけど。定義的にこの本は「誰の許可を得ることなしに撮る『スナップ写真』を念頭に置いて『撮る自由』の範囲について考えてみた」(←引用)本であり、
  「芸術の多くは現実世界に材を得て制作されますが、写真は『実在』そのものを直接的に題材とする事が多く、そしてスナップ撮影では、対象とする人や物の『状態』とそれらの『関係』に、撮る事による影響を与えないようにすることが重要です。これは最大のマナーであると同時に、スナップ写真としての『表現の成立』にとっても不可欠な『技術』でもあるのです」(以上引用)とも書かれています。過去の「隠し撮り」や「盗み撮り」という言葉は氏によると今の「盗撮」という概念というのとは違うとの事です。自分にもそうだった記憶はある。「盗み撮り」って言葉はもはやよくないと思うけどね・・・
  僕なら「そっと撮り」と名づけるような気がする。でも「あの森本がそっと撮りしてるだとおおお!!」とまた基地外集団に言われるのはつらいな。なんともはや。
  要するに・・・僕もイベントで盗撮されて顔をさらされたあげく、手首にナチスコスプレ批判した逆恨みでナチスマークをコラージュされたり、顔がヘルレイザーみたいに切り刻まれたような写真をUPされてるけれどさ(本によるとこういうのは肖像権ではなく名誉声望の問題なのだそうだ)、・・・・顔を隠し撮るのは自由だよね。撮れちゃうわけだし止められもしないし。でも個人で楽しむならともかく、そういう加工をしてネットにUPするのはもはや基地外なわけでしょう。撮ってもいいけどUPをするのが駄目なんだ。
  しかしそれが混同されている。もしくは、連中には「撮ったものをUPしない」という我慢ができないわけだ。
  そういう意味で、撮るのは自由でいいんだけど、公表する段階で考えるべきなんだ、という事が(法律や判決でもそのようになっている)、この本にはいろいろと書かれているわけです。   ちなみに盗撮罪という犯罪は無く、例えば盗撮者を逮捕する場合は、各都道府県の迷惑行為防止条例による。で、同書によると神奈川県の場合は

  >(卑わい行為の禁止)
  >第3条 何人も、公共の場所または公共の場所によって、人を激しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような方法で、次に掲げる行為をしてはならない

 とあり、以下、身体へのタッチや、衣服などで覆われている部分の身体を見たり映像記録する事、などが書かれているわけです、
  つまり、「人を激しく羞恥させ、人に不安を覚えさせるような方法」というのの中にそれらが含まれていて、それらがすべて「卑わい」のカテゴリーに入った上で、取り締まられているわけです。日常生活で人を普通にスナップ撮影する事は、「卑わいではない」ので最初から罰則に含まれていません。その自由までは法律は侵害していないわけです。(ストーカー防止法があるからつきまとい撮影はだめなのだけど・・・防止法のページを見たら全部自分の方が叩き連中にされてる事ばっかりなのが泣ける)
  あと肖像権侵害というのは拒否権なので、拒否するのはOKなんだが、撮影そのもの=違法ではないって事です。街中で写真撮れば人の顔は写ってしまうので、それは嫌なら拒否してもらうしかないし、でも当然撮る事=犯罪ではない。

  (※ 後日注: つまり、水着でもコスプレでも、着ている人が人に見せている部分は、恥ずかしくないようにしている、という事で、恥ずかしくない姿だ、という事です。
   あと、「激しく羞恥」というのが重要で、法的に認められる程、激しく羞恥させるようなコスプレなり水着の撮影方法や写真でなければ、迷惑防止条例の対象にならないわけです。)


  スナップ写真(僕的にいうそっと撮り)ってのは大事だと思うし、けれどコスプレイベントなんかだとそれもだめだって事になってしまっているので、自分はコスプレイベントでは90年代からスナップは撮っていない。全部許可でポートレート撮影しています。けれども、自分は演技ばかり撮ってるのは嫌ってのもあるので、最近はコスプレイベントもつまらないと思ってあまり行ってません。日常でもこのスケボー写真のようなスナップはあんまり撮らなくなってきた。

  (つまりスタッフ達のいう「無断撮影は犯罪です」というのは嘘で、現実には「人は肖像には権利を持っている」という事なんだけど、無断撮影禁止というのは会場(敷地)管理権の問題って事になる。でも長くなるので後日。)

  肖像権侵害でないものでいいのがあったらまたUPしようとは思うけど、デマ連中がこうも多いと、無理かなぁと。自分は最大規模同人誌イベントの初参加がパトレイバー系の東京写真同人誌だったんだけど、あとで見るとその同人誌には人が全く写っていなかった。コスプレ写真をレイヤーに渡しだしたのは、「上手いんだから撮ってみれば」とレイヤーの子に言われたのがきっかけだったけど、ここまでイベントが腐ったら僕はもう行きたくはないよね。最近の自分の写真もあの頃に戻りつつある。人が写ってない。
  どちらにしても自分を攻撃しているオタク(コスプレイベントスタッフ)というのは写真文化については無知も同然の人々が揃っているのでどうにもならないんだが。いや無知ではないんだけど、今のコスプレイヤーとかが無知なのを逆手に利用して、メリットを得ようとしている悪質スタッフが多い事がまるわかりです。その最大の動機は、イベンターがコスプレイヤーの住所氏名年齢など個人情報を管理して、参加者同士の信頼関係性よりも優位な位置に立つということです。そのイベンターがひどいということがわかっても、コスプレイヤーやカメコには反対ができなくなる(僕のように住所氏名が知られているから)。その問題性はこれからももっとひどくなって行くと思うので、各自自分の等身大目線で共感できる仲間や信頼できない人物を見わけて、仲間と等身大の信頼関係を築いて行ってください、としか言えないんだよね。
  自分は、コスプレイヤーと横一列になる気はないし、その関係性の中には入らなくて結構です。最初からそういう信頼関係を築く気はなかったから、それで良いです。

  次は今回の件の核心について書きますが、多分明後日になります。(2009_10/10)


◎ 今夏(※後注:2010年時点)の最大規模同人即売会イベントの件ですが、今回のカタログも、
  どうやら一般客全員に行き渡る部数はないようです。例年が大体11万部前後位(コチラ)という事なので、
  一般客とサークル全員で3日間55万人が来るという事は、1日の来場者数にも足りません。
  「サークル用の配布物もあるから実際には結構行き届く筈」などという空論を言う人もいますが、自分のサークルのカットの載ったカタログを買わないサークルなど有り得ないので、11万5千部から3万5千サークル分の部数を減らして、「一般客に行き届くのは8万冊だけ」と考えた方がいいです。
  つまり、サークル側参加者が各サークル平均3人とすると、3日で10万5千人のサークル参加者が来ますが、残りの45万人に対して大体8万冊のカタログしかないわけです。
  従って、この最大規模同人イベントは、持込禁止物ルールや撮影ルールなどを全一般客に周知させる事が、物理的に出来ていないという事になります。
  その状態で(性的盗撮では無い)無断撮影取締り→記録メディア没収や、撮影機材没収や長物没収などを行っているのも問題なのですが。ルール知らない人が絶対いるわけですからね。コスプレ広場で配っている撮影リーフレットも圧倒的に足らないし。
  (金属カメラバッグについては、前回から規制対象外になったようです。即売会だけの為にカメラマンが来るわけではないし、他の観光の途中でコスプレを撮りに来ている人もいるわけですから。過去はそれでも(中身の高級機材も含めて)没収されていたわけですが(極端かつ不当)、それが問題化したので改正されたようです。が、当たったりつまずくと危険なので持ち込みは極力避ける方がいいでしょう)
  最大規模即売会の場合は、準備会側がどう言おうと、コスプレ撮影のルールを一般客は知らないのが当然だという価値観で、一般の祭りの山車や行列に参加する気分でレイヤーは参加してください。ていうかコスプレ撮影のルール自体が異常なのは今まで書いてきた通りですが。
  ルール告知が物理的に全一般客にされていないんだから仕方ないです。スカートの下を覗くような撮影は当然警察を呼んで構わないですが。それはスタッフを呼ぶよりガードマンか警察が早いかもしれません。それ以外の普通の無断撮影は祭りレベルでは撮られる可能性を考えるべきでしょう。
  逆に写真撮影者は「一般社会では考えられないほどの苛烈かつ不当な撮影取締り」がまた例によって行われると考えるべきです。
  これについてはどうしようもありません。正直自分にとっても他人事なのでどうしようもないのです。(実は警察的にも同じようです。同人即売会だけじゃなくワンフェスも含めて(←後述))
  (※ 現段階で書けるのは、ワンフェスの千葉への会場移転はエスカレーター問題のみが理由ではなかったらしいという事です。コスプレの金属模造刀などに対して、東京警視庁に比べて千葉警察の方が甘い判断基準なのも事実のようです。続きはワンフェス当日に書きます)
  とりあえずこのページを見れる人はパソコンは持っていると思うのですが、PC持ってない人で初参加の人やカタログ変えなかった人はどうしようもないよね。携帯でもルールはほとんどの人が見れないようです。
  ちなみにカタログの印刷所に、部数が何万部かだけ電話で聞いてみたのですが、「答えられない」との事でした。
  答えると、準備会側が↑のような問題を放置してきた事自体があげつらわれたり、カタログ原価の問題などが話題になるのが、印刷所側も判っているので、準備会側から口止めされている気配です。 (2010_7/21) 
  

◎ 最大規模同人誌イベントのこの夏からのコスプレルール改変で、30cm以上の長物・カメラ機材などがOKになったようです。
  エアガンまで持ち込み可能になってしまいました。(おそらくBB弾ペイントボール等は当然不可)
  ただし、前からこのサイトで書いてきた通りの、金属製模造刀は禁止なので、注意してください(とにかく、金属製は駄目です)。
  カメラ機材などもあわせて30cm以上の物でもOKになっています。
  最も注意すべき点は、30cm以上の金属以外の長物がOKになってしまった事です。高天原イベントでの先日の木刀殴打事件(サークル女性がアゴ骨を砕かれた)があったにも関わらず、それと同等の木刀の持込が可能になってしまったらしいです。
  とりあえず、その場のノリをつかむ為にも、今回はそれらの持ち込みはしない事をすすめます。2chでも金属製不可という書き込みをまだ誰もしていないようなので。
  金属製の長物は 大量没収 → スタッフニコニコ になる可能性が高いですね・・・
  (一応公式PDFはアドベリーダーがないと読めない方には http://putikonyu.blog112.fc2.com/blog-entry-3413.html のブログがまとめてるみたい。)

  今までは起こり得なかった、コスプレ・同人・カメコ・一般客(参加者と言われてますが事実上客ですので注意)の間のいざこざで、抜刀・暴行などが起こり得る自体になってしまいました。自分は最大規模イベントでのコスプレ参加は勧めないわけですが、それでも行きたい人は、いざこざにならないよう、限界まで注意してください(トラブルの種は2ch等にいくらでも転がってますが)。
  撮影時も、ロングサイズの望遠レンズなど持ち込み可能になってはいます(一脚・三脚類は駄目)。しかし、会場スナップ写真などの無断撮影が、全て盗撮扱いにされてしまう対応(同人誌やコスプレの作品原作者が悪質者(サークルなど)の撮影を行う場合でも盗撮扱いされます)は、ほぼ変わらないわけなので、ルールに問題性はありますが・・・とりあえずルールを守った方が、イベントスタッフ側に余計な突っ込み入れられないのは事実です。
  僕なら混雑問題的に、今は木刀禁止すべきだろうと思うのですが・・・
  銀紙貼った竹光なら打ち込むと折れるので、そっちの方がみんな安心できますが・・・

  実は今、特に注意すべきなのは、ガレージキットなどに使われるようなレジンキャスト樹脂製の模造武器です。木製よりも先端を尖らせるよう加工されていて、神奈川や昔の昭島のイベントでもDQの武器商人コスプレの男などが影に隠れてダガーやクナイや手裏剣の模造品を販売していました。レジンは硬いので「自己防衛用にも使えるよ」という触れ込みでした。それらを持ち込んでくるコスプレイヤー他が増える可能性があるので、持っていそうな人には個人的に近づかないよう、要注意です。
  影で売られても買わない。極力スチレンボードやウレタンフォームで自作を。
  平和主義のコスプレイヤーは、武器オタクとは交際しない事を薦めます。一緒に帰宅した時に彼らに模造ナイフなどを使って襲われても、恋愛トラブルでそういうのを持ち出されても、イベント側は会場外で起こったトラブルには一切関知しません。彼らと付き合っても、損するだけです。
  
  今回の夏のイベントでは、まだ高天原事件の犯人が捕まったという連絡もなく、また、模倣犯が出る可能性があります。仮にコスプレ広場で騒ぎが起こったらスタッフからの支持を待たずにその場から逃げるべきだと思います(高天原ではスタッフが即時対応不能だった)。サークルブースの場合は避難難しいですが、臨機応変に対処してください。
  長物形状のものすらコスプレが持ち込めるという事は、明らかに最大規模即売会の場合、地元湾岸警察署の対応能力を超えます。ナイフ形状の樹脂・木製模造品も、警察がいちいちチェックしきれないわけで、コスプレ用衣類を持っていさえすればそれらを持ち込めるというのは・・・
  
  今回のルール改変の目的はおそらく、コミケのコスプレスタッフ側(僕や僕の住む地区のサバゲー場反対住人を攻撃してたミリタリー系と猟奇エロ系など)が、自らのミリタリー武器趣味を満足させるためと、ミリタリー系コスプレの覇権を維持するためです。
     そして、長物許可した以上は、先行きの違反者や事件発生は見え見えなわけで、

   長物許可した事で事件起きる → スタッフが取りしまる。→ スタッフの存在意義上がる → 警察と会場側へのデモンストレーション完了

  と、なる事は間違いありません。そういう意味で、このルール改変はタチが悪いです。
  長物全部不許可ならば、会場内の殴打事件は起きないし(過去のルールで問題あったのは、没収物は一切返却に応じない、という点です。)、

  自分の印象としては、自分の主張してきた事の半分が勝ち、半分が負けという感じです。
  長物持ち込み可になる際に、金属製を持ち込み禁止に切り離された事自体は、ビッグサイト会場側と、警視庁などへの自分の主張が通った感じで、嬉しいと感じました。
  また、カメラの機材持ち込み禁止がルールから一部外れたのは、言わばこれまでのスタッフによる不当没収の問題性がありと会場側などから主張があった筈で、それについてもある意味勝てたと思います。
  しかし、スタッフ側が不当に独断で「ブラックリスト扱い」にした過去の参加者たちがイベントに戻れるわけもなく、つまりは過去の最大規模即売会側の悪質行為について知っている人々はこれからも同イベント出禁です。
  彼らスタッフ側は「木刀やエアガン類を持ち込む連中が問題を起こした時の為に、木刀やエアガン他、護身用アイテムを当然所持する」わけです。(しかもスタッフ自身にそれらの持ち込み制限規制があるのかすら不明です。僕はスタッフ側の持ち込み物チェックも必須だと思います)
  木刀でも暴走族などが持ち集まれば凶器準備集合罪ですが、そのレベルの長物を(CPSの特務隊と同質な)スタッフ側が持つのであれば、もはやそれは自警団か愚連隊に近くなって行きます。(最大規模即売会スタッフが自分に濡れ衣を着せた一例
  あくまでも彼らの言い分に都合のいい、コスプレ・サークル・参加者・一般客へのミリタリーチックな威圧が行われる事は間違いない。その点では、負けと言いたくはないけど、敗北感を感じます。
  以上了解の上、夏のコスプレにチャレンジしたい人は、してみて下さい。
  
  あと、最大規模イベント側に提出する書類には友人や好きなサークルの名は絶対に書かない事を薦めます。
  (2011_8/11)
  その他、胸の露出は1/3まで、見せ用パンツとアンダースコートの露出はOK(これは80年代の自主対応通り)、水着は下着(ヌーブラ含むニプレス不可)かサポーター着用、などだそうです。








● ・・・という感じですが、一番上に画像Upした「アサヒカメラ」には中国での場合という欄もあり
それによると中国では軍施設や軍隊などを無断で撮影すると逮捕になるそうです。
中国では国が決めたキリスト教2宗派以外を布教した牧師は逮捕で教祖は死刑だったりしますが、
つまり日本でいう右翼左翼でも、例えば日本の共産党でも、「国の施設を撮影したら逮捕」なんて主張はしてません。
つまり中国は日本の共産党よりはるかに左派という事になります。
というか極左は政権を得ることで極右になる事を狙う。つまりは
「社会主義」と「国家社会主義」や「全体主義」は容易に転倒する、ということです。
そこをみんな理解していないと駄目だと思います。同人界やコスプレ界はほぼ手遅れですが。
つまり国家側とか既得権益者とか、何でもですが、民衆の監視があるからこそ戦争が防げるのだ、という考え方が
戦後の自由主義民主主義の民衆には普通の常識としてあったんですが、
今の日本ではそれが完全に崩れていて、民衆が権力を監視する上での決め事が間違った方向に進んでいるって事です。(2020_6/19 8:07)
 

 
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by Kohji_molimoto(れくと)
(※ 最近首都圏でカメコしている、森本ま●と=頂●禿氏 とは 別 人 です。)