◎ 変身サイボーグ情報局・(3号)と 変身マシンケース案
(73年少年チャンピオン掲載)


変身サイボーグ情報局の比較的初期の号です。
この頃既に片貝兄弟の設定が出ているのですが、ややこしい事に後の1号に当たるのが健吾、
後の少年サイボーグに当たるのが健一という名前の逆転が起きています。
既に健吾は結婚していて、妻の名が美鈴、現地の仲間にモブツ青年という黒人がいる、のは下に書いた通りですが
このページの掲載は73年の前半の少年チャンピオンに辺り、つまり少年サイボーグの販売より前、
リーフレットによって現在の基本設定がみんなに知られるより前という事になってます。
つまり変身サイボーグのアフリカに始まる設定は、玩具リーフレットのひな型として
少年チャンピオンの連載物語があった、という考え方で構わないと思います。
ジャガーも登場しています。その後設定を更に変更して、物語を進めていたみたいです。



 

この号の情報として、73年の7月完成予定アイテムに「変身マシンケース」というものがあった事がわかります。
サイボーグ1号の変身ケースという事らしいのですが、画像的にアタッシュケース型の横置きで、
いわゆる旧リカちゃんハウス的な開け方をするアイテムという事しか解りません。サイボーグは寝かした状態で
いわば手術ベッド的なネオノーチラス基地?のセットイメージだったようです。後のCX-1の原型として考えれば、
これから実際の販売まで販売予定時期の1年遅れでCX-1がやっと販売された事になります。
この辺の基地試作品など、画像があれば見てみたいですよねー・・・ (2018_12/13 4:00)




 


※ オマケ。 別号掲載の指令マシンの広告です。
  販売品とシールの色のくすみ感が違う。指令スイッチが白ボタンなので、試作かなと思いますが、
  スイッチの色のバージョンが複数あるという可能性も無くはないのでそこは微妙? (12/13 4:21)
  






 
◎ 変身サイボーグ情報局・最終号(34号)
(75年少年チャンピオン掲載)



 
 変身サイボーグのタカラの雑誌タイアップ企画として約2年数ヶ月続いた、少年チャンピオンの「変身サイボーグ情報局」の最終号です。
 連載開始は73年頃(※74年じゃなかったです。誤記すいません。そもそも他のマニアにそういわれたからだってのもあったのですが;)で、以来何週間かに一回連載されていた不定期の1Pもの連載企画でした。基本的には3期パンフ(少年リーフレット頃)の設定に準じた、1号+少年VSワルダーの対決するストーリーをメインに世界の不思議的な謎やUFO情報にも迫るといったものです。最下部には新商品の紹介もされていました。
 ストーリーの初期はなぜか1号の名前が「健吾」であったり、妻の名前が「美鈴」であったり、パンフ上でワルダーの攻撃を受けて死んだとされる「助手」が実は黒人である事が描かれている等、「サイボーグ99」や某フィ●●ア王連載の「サーガ」とは色々と相違点あるのが特徴です(後にこれらの相違点はカタログ側に統一されます。)。
 この最終号ではすでにアンドロイドAや宇宙人の加わった戦いの中で、ジャガーをさらった宇宙人たちの目的が、動物や人の脳を使ったサイボーグ兵器を作るためのサンプルの奪取であった事が明かされるというスリリングな所でラストを迎えます。「待とう!次の号からはサイボーグ情報局がミクロマン情報局にかっこよく変身だ!」となっていますが・・・ジャガーはさらわれたままなんだろうか?というのは誰でも気になる所。

 タカラの雑誌タイアップはこの後テレビマガジンのコミック「ミクロマン」で一種の究極を迎えるわけですが、「ブラックジャック」「がきデカ」など比較的読む人の多かった当時の週刊チャンピオン誌で、サイボーグが月1で連載されていたのはかなり大きな意味を持っていたのだろうと思います。
 「UFO情報」のページについては、98年発売された宇宙人の中のUFOカードのコンセプトモチーフにもなっているようです。結構、ネオシリーズもファンの記憶をくすぐるようにちゃんと作られたシリーズだったりします。なお、この画像では紙の色合いを変えてます(元色だと見づらいのです)