幻影4.2’
◎変身サイボーグ1号・クリアー(仮)
74年タカラ?カスタム?

サイボーグ1号のクリアーです。(正確には多分「グラスゴールド」)
素体は旧素体なのですが、このアイテムに関しては自分も当時の記憶があるんだかないんだか、という感じで、本当に存在したアイテムかどうかは「判りません」としておきます。このページ(4.2')については特に、話半分で読んでいただければ幸いです。
購入はヤフオクです。僕がヤフオクを始めたのは2000年頃のことで、PC持ってないので当時のクアント誌(以前は個人情報誌だった。今はアイテム雑誌になっちゃってますが)系の知人にIDを作ってもらって代理出品してもらう形で、ヤフオクに参加していました、その当時自分のアイテムを落札してくれた方(2000年ごろ)からの、最近の落札アイテムです。当時自分は落札者とは電話で取引していたので、ネットで連絡するよりも結構話題が弾んだりした事がよくありました。
その当時に彼から、同人誌(HYPER OMEGA CROSS 2)にも掲載したUK版サイボーグのリーフレットのコピーと一緒に、「こんな物を持ってるんですが、これって本物だと思いますか?」という感じで彼所有の1号の写真のコピーをもらった所、このアイテムが載っていたわけです。
当時の氏は、これをある人物から譲られたのですが、「メッキをこすっていたら落ちた」のように主張されていたアイテムだ、と言われていたそうです。当時の自分は「無いと思うけど、もしかしたら本物かもしれないから、今は大事に持っていた方がいいかもしれない」と答えたりしました。譲ってもらうにしても当時は(今も)自分、お金なしだったんですよね。
なんかカッコ良かったし、気になったんですよね。
で、先日になって、このアイテムが出品されてたわけです。開始価格はちょっと自分にとっては高かったんですが、やっぱ過去見せてもらってたアイテムだったし、これは入札しないと申し訳ないよなぁと思ってたら、どたんばになってレースになってしまって。落札することはしたんですが、かなり予算オーバーしてしまいました(^^;
だから、「幻影」という意味ではその当時のサイボーグブーム期の、自分にとっての幻影と言えるかもしれません。
ヘッドは初期1号に付いていたピースマークタイプのローリングヘッドだったのですが、これは多分後になって付けられたヘッドだとおもいます。素体自体は新ジョイントになったばかりの、要は7000系シリアルから110000系シリアルになった頃の過渡期のものです。
肝心のメカはクリア成型で、腹部だけが金色でスプレーされています。
ただ微妙な点も少々。右わき腹の樽の部分がクリアパープルなんですよね。これはワルダーの成型プラを使ったものだと思うのですが。それから、何故かその樽の部分の周囲に(極めて微小なんですが)シルバーメッキのような物が残っています(ガーン!)
や、やっぱりカスタム?(^^);
それはさておき落札直後、別のオークショニアの方から、以下のアイテムが出品されていました。
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e49515840
で、このアイテム(ジャンク品)もやっぱりクリア成型に、腹部は金色が塗られてたりする。気になりますよね。ただ、樽の部分はこちらは普通のクリアーのようです。
比較検討しようと思ってたのですが、落札時間に完全に眠りこけてしまいました・・・残念!
← 他の透明メカフィーチャーの素体と
実は、ミクロマンは良く知られていますが、変身サイボーグにもプレゼントアイテムが存在します。幻影1で紹介したアイスシルバー1号は極端な例ですが、その他にもサイクロンプレゼント用の1号や、各玩具店の店頭告知ポスターでのみ宣伝されたようなアイテムが存在します。
自分の記憶しているプレゼントポスターは73年or74年ごろの特殊素体3種プレゼント時の1枚と、74年末のクリスマス時期の1枚(某特殊1号と、CX−1ブラックトップのプレゼントだった。最初にプレゼントとして告知されたプラックトップは、内装メカがオール銀メッキだったのですが、これは後にコスト問題でオミットされたらしいです。または本当に銀メッキ内装のCX−1が存在しているのかは不明。)と、75年末の冷凍睡眠1号のポスターです。
で、その1つがグラスゴールドと言われるプレゼント素体です。自分がこのアイテムポスターを見たのは幼稚園か小学1年ごろの事なのですが(サイボーグライダーが出た前後だと思う)、そのアイテムが「フレッシュ〜〜」と紹介されていて、若草色をしたような印象があったのは強く残ってます。で、そのグラスゴールドという名前だけが強く残ってるんですよね。当時「グラスゴー?ヨーロッパの地名?」とか思いましたから。
もしかしたらこのアイテムがグラスゴールドかもしれない・・・などと何度思ったことかって感じです。グラスが(若草)を指す単語であるなら、確かに肌色クリア部分が若草色っぽい1号はよく存在するけど、もしグラス=透明ガラスを指す単語なら、全然違う意味になるわけで。左の写真の1号(3.2で紹介した品)も確かにスモーククリア成型と、ゴールド(腹部含む)をアピールした素体なんだけど。悩む。悩む。

← ハイパーホビー限定ステルスNEO1号と。
ハイパーホビー限定の1号も、旧クリア1号の前例があったからできたんだろうか?
並べるとかっこいいです。グーですグー
で、結局の所、この素体の謎はまだ解けていないんですが(汗
本体メカの樽近くに、シルバーメッキが微小に残っている個所についてですが、比較的拭きやすい部分だと思われます。カスタムだとしてもここまでパーツの裏も表も綺麗に落とせるんだったら’ここだけ拭けなかった’って事は有り得ないと思うんですよね。自分の考えでは。
つまり、「これはカスタムだよ」という事をアピールするためにわざと「こすり残した」可能性があります。だから右脇腹の樽も「無理にメッキを落としたためクリアパープルなんだ」って可能性ですね。
でも、全く別の可能性もあります。腹部のゴールド部分はスプレー塗装なわけですが(多分メッキゴールド)、その部分をクリア部分と塗装わけするには、当然「マスキング」が必要になるわけで、それには通常のシルバー1号のメカをスプレー時マスクしていた、金属板だかプラスチックが必要になります。
だからそのマスクシートの裏に、通常銀1号にスプレーがけした時のメッキシルバーがこびりついていたとしたら、それがこのクリア1号のメカに圧着してしまった可能性もあるわけです。自分の考えでは。
1期パンフやサイクロンマーク台紙に出ている試作品1号も、樽の部分は赤や黒で色変えされてるので、それにあやかって樽をクリアパープルにした可能性もある。素体も73〜4年の移行期分だから、ジャンク出品分ともども、ポスターの時期に一致はするんですよね。
さあ、どっちが本当なんだろう!
多分70年代当時のプレゼントアイテムについては、現在タカラから独立されてるラッセル社やデザインメイト社の方々が覚えてらっしゃるとは思うのですが(特にプレゼントポスターは、当時BOXやカタログを製作していたのが現デザインメイトの方なら、社長さんたちが覚えているのかもしれないけど)・・・
正体不明ですよね。だから「クリアー」として「カスタム?」として紹介するのが一番いいんじゃないか、とは僕も思います。
結構レースでは自分にしては高めになってしまったんですが(ジャンクの方は1000円台なのに)、オークション始めた当時の知人が大切にしてきた分、多少貢献できたかなと思って、自分としてはほっとしています。
でも次のはやすく落とそーっと♪
(2005.10.29)
(追:サイボーグな日常等にも書いたけれども、現時点でグラスゴールドというのは
「透明金色」を指す言葉だと自分には思われます。だから純然たるクリアメカの1号というのは逆に存在しません。
そう考えれば、何で「ネオ変身サイボーグ獅子王ガイ」の内部カラーが透明イエローだったのかってのも何となく判るという・・・
つまり、旧「グラスゴールド」のカラーを踏襲してDX獅子王ガイのカラーが決まったんじゃないかって事で。
多分百炎王があのカラーにおさまったのも、A限定がメカ部クリアだったからだろうと思われます(2006.5.24)
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