◎ 謎の1号メカ
《retro-interior》
(1975or76年)
(このメカの前のバージョンらしき1号について、謎のジャンク箱 ページで更新しました)
先日のアンドロイドと一緒に購入したジャンクセットの中に入っていた謎の1号メカです。とは言っても大体どういうものかは判ってるんですが。1号レトロメカとでも呼ぼうかな。いつもの調子でこれも話半分で読んでください。
簡単に書くと、これもビクトリー期の限定もしくは展示用のアイテムだった1号に入っていたエンジンです。
時期的には75年末から76年前半のどこかの時期で特約店に入荷していたものだと考えられます。サイボーグ最終期(いつをもって最終期とするかは全く謎と言っておきます)の 宇宙人、アンドロイド、少年は、各3種のラインナップでそれぞれ全く異なるコンセプトのバリエーションを持っていたわけですが、実は1号そのものもそうだったようです。
しかし1号の場合、通常アイテムはシルバーとゴールドなわけで(ブルーは通常アソートでは無い少数生産品だった)、そのラインナップで限定を作っても結局たった2色になってしまう、って事で急遽入れられたのがこのエンジンの1号だったようです。ていうか記憶にあるんだよね、これも。
要は、(展示用?)限定を出すに当たっての、ブルー1号やグレー1号の代わりの1号のメカですね。本当にブルー限定が無かったかどうかはちょっと判らないんですが。
(特殊武器付のブルーは存在している。ネオ1号ブルーの武器の元ネタになった武器が入っていたのだが、その武器パーツも2001年に1度だけヤフオクに出たっきりです)
メカ自体のルックスはかなり1号1期パンフやサイクロン台紙に掲載されていたあの試作カラーの1号に似ています。多分あまりにお手製っぽいエンジンなのでカスタムだと思った人が素体を開けて別の1号の修理に使ってしまったんだと思います。
左は背面。メカだけ取り出されてしまったのでもうボロボロです。ちなみに樽部分は緑色。

ここまでボロボロだとカスタムでは無い事を証明しようとしても難しいですが、メッキをはがしたエンジンに塗装したかに見えるこの品も、実は注意して見るとエンジンにメッキスプレーが吹かれている方向が特定しています(上写真)。
下から見上げると殆ど胸の下部分なんか成型色のクリーム色むきだしなのに、上や背面から見ると、ほぼスプレーが吹かれた状態のままです。
つまり、これもゴールドゴールド(仮)で紹介した技法と同じ、特定方向からのスプレー吹きによる効果を使用して作られたエンジンの塗りだ、って事になります。
各部(特に黒とわき腹タル部分の緑)の塗装はがれはメッキが強くかかった部分から色落ちしているようです。
で。多分この1号のメカって、この2体と3体(4体?)同時に販売された素体のモノなんじゃないか、って所で自分は落ちついたわけですが・・・
・・・笑っちゃダメだってば。マジなんだから(汗
多分サイボーグシリーズが終わりつつあったので、工場の人も最初の頃の試作色でアイテムを作って見たかったのだろうか?
当時なりにシリーズ開始時を懐かしむ、原点回帰的なアイテムだったのかもしれない。
それにしても塗装がボロボロ・・・タカラだとするとレベルカラーなのだろうか?最上部の電極の青緑は1号ブルー用の青塗料がシルバーに混ぜられて塗られた感じなので最初から塗られてたんだろうとは思うんだけど、緑と黒がねぇ・・・謎。
誰かこれと同じ1号をカスタムだと思って大事に持ってる人いないかなぁ。玩具店から直接買ったって人がいたらなお良いんだけども。
でもリペイントしたら価値ががた落ち?とほほー
とにかく、胴体メカ内部がクリーム色って事は、多分電子頭脳もクリーム色っぽい気がするわけで(絶対電子頭脳の方も、額だか口だかが塗られてたんじゃないか、って気がするけど)。
どこかにクリーム成型色剥き出しの新メカ電子頭脳がパーツで無いかなぁと探しています。やっぱりちゃんと素体に組んであげたいよね。いい雰囲気なので。
ビクトリー期限定は、工場の余剰パーツで組まれた気配が濃厚なんですが・・・多分中期新ジョイント素体か最後期素体にメカとして入ってたんだろうとは思う。
丁度いい素体があったらレストアしてみたいんだけど。
でもなー元の状態が判らないってのは、うーむむ・・・難しいですね(−−);